健康・美容

ずぼらでも、運動ギライでも続けられる! “ずぼらヨガ”でプチ不調を改善!

『自律神経いつでもリセット! ずぼらヨガ』(嶋田ミナ:著、福永伴子:監修/飛鳥新社)

 ストレス社会といわれる現代社会において、「自律神経のメンテナンスができる」ということは、とても大切なことだ。

 自律神経は偉い。私たちが夜眠れるのも、心臓を規則正しく動かせるのも、すべて私たちの身体に備わった自律神経のおかげである。自律神経には交感神経と副交感神経があるが、私たちが心身ともに健康な状態であるためには、この2つをバランスよく働かせる必要がある。

 しかしこの自律神経というやつは、とにかくストレスに弱い。しかも自分の意志でコントロールできない分、一度その働きが乱れてしまうと元の状態に戻すのにはかなりの努力を必要とする。普段意識しづらいものゆえに、気がつかないうちにバランスを崩してしまうケースも少なくない。その結果どうなるかというと、うつ、不眠、めまいや動悸など、ありとあらゆる不快な症状が私たちを襲うことになる。

 それではどうすれば、繊細な自律神経をストレスから守ることができるのか。そんな悩める現代人に答えてくれる一冊が、『自律神経いつでもリセット! ずぼらヨガ』(嶋田ミナ:著、福永伴子:監修/飛鳥新社)だ。

 自律神経は「自分の意志でコントロールできない」と先ほど書いたが、コントロールする手段がまったくないわけではない。瞑想やある種の運動には、自律神経系を整える効果があることがわかっている。その1つが、女性に人気のヨガだ。

 ただこのヨガ、ハマる人はどっぷりハマる一方、向かない人にはどこまでも向かない。ヨガでは、「アサナ」と呼ばれる様々なポーズを通して心身のバランスを整えていく。しかし「アサナ」の中には、身体の柔軟性が要求されるポーズや、アクロバティックなポーズも多く存在する。人によってはなかなかポーズが決まらず、それが原因でヨガそのものを挫折してしまう人も多い(私もそうだった)。

 そこで、本書の登場となるわけである。

 なんといっても、「ずぼらヨガ」という開き直ったタイトルがいい(私もずぼらだ)。身体が硬い人でもどうにかなりそうな雰囲気がいい(アクロバティックなポーズは無理)。

 真面目なヨギー・ヨギーニたちには怒られてしまうかもしれないが、世の中には、これくらいハードルを下げてもらえないとヨガにやる気を見出せない私のような人間もいる。そんな人間にとって、初心者フレンドリーなこの本は非常にありがたい存在だ。

 本書の著者は、ウェブ上でヨガコラムを連載中のイラストレーター・漫画家。彼女自身、長年苦しんできたうつ病を、ヨガとの出会いを通して回復させていった経験を持つ。

 というと「ものすごく本格的でハードなことをやっていたのでは?」と思う人もいるかもしれないが、ここはあくまで「ずぼらヨガ」の著者である。著者自身、自分はずぼらな性格だと語っているし、「今でも難しいポーズはできない」(!)と、読者である我々に正直に打ち明けるのだった。

 それでもヨガは間違いなく著者の人生を変えたし、今でも毎日の生活の中にしっかりと根付いている。その秘訣は良い意味での「ずぼらさ」にあった。

 そもそもヨガでは、完璧にポーズを取る必要はないらしい。自分が気持ちよく体を伸ばせればそれでOKという考え方もあるそうだ。

 実際、ヨガの先生からそのような言葉を聞いた著者は、簡単バージョンにアレンジしたポーズを日常生活の中で実行することを思いつく。もしヨガマットがなくても、トイレの個室やファミレスの客席、自宅の机など、いつでもどこでもやりたいときにすぐできる。この「マイペースでコツコツできる」というスタイルが著者のツボにはまったのだ。

 確かに本書で取り上げられているポーズやストレッチは、「これだったらできるかも」と思えるものが少なくない。机や壁に手をつけて上半身を伸ばすなど、簡単で、毎日の習慣として取り入れやすいポーズが揃う。

 著者曰く、ヨガはずぼらな人に向いている運動だそうだ。確かに本書を読んでいる限り、そんな気がしなくもない。これまでヨガに挫折した経験がある人、デスクワーク中の肩こりなどに悩んでいる人など、悩める現代人にとりあえず本書の一読をおすすめしたい。

文=遠野莉子



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