新たな定義を発見!? サンジ、餃子、野崎くん、トニオ…「料理上手キャラに、悪いヤツはいない」説!

マンガ

公開日:2017/3/25

『ONE PIECE PIRATE RECIPES 海の一流料理人 サンジの満腹ごはん』(SANJI/集英社)

 春といえばピクニック! お弁当を持ってきてくれる素敵男子とデートがしたいものですよね。とはいえ、現実には都合よくそんな人は現れないので、漫画のキャラクターで考えてみることにしましょう。

 料理上手なキャラクターと言われて、まっさきに思い浮かぶのが『ONE PIECE』のサンジではないでしょうか。麦わらの一味のお腹は、海の一流コックである彼の腕一本にかかっています。ちなみに今『ジャンプ』(集英社)は、サンジをメインに物語が進んでおり、いわば、サンジ大フィーバー中なのです。料理上手なだけでなく、戦わせても強い。さらに、圧倒的なレディファーストであり、女性にとにかく甘い・優しい。こんなにいい男がほかにいるでしょうか?

 ……と、ここまで考えて、筆者はある事実に気づきました。サンジだけでなく、どの作品においても、“料理上手なキャラクターで、悪いヤツはいない”という説です。というわけで、早速検証してみることにしました!
(※尚、“料理”がテーマの作品だと話が変わってくるため、ここでは除外します)

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『ジョジョの奇妙な冒険』トニオ・トラサルディー

『ジョジョの奇妙な冒険』

 第4部(ダイヤモンドは砕けない)に登場した、イタリア人シェフ。素材の味を活かした料理を得意とする、一流料理人です。性格は温厚で紳士的。怒らせるととてつもなく怖いですが、それも仕事に熱意を持っているからこそ。スタンド能力により、料理で虫歯も肩こりも治してくれるので、医者要らずでもあります。愛する女性のためなら、密漁することも辞さない根性を持ちあわせています。まさに、男の中の男です。

『月刊少女野崎くん』野崎梅太郎

『月刊少女野崎くん』

 主人公の野崎梅太郎は、現役高校生にして、売れっ子少女漫画家。190センチという長身の、男くさい容姿でありながら、意外にも特技は料理。女心を理解するために、学校に手作り弁当を持参したり、アシスタントのためにケーキなどのお菓子を手作りしたりしてくれます。無愛想に見られがちですが、人当たりが良く、運動神経も抜群。作中ではそんなにモテない設定のようですが、現実にいたら、ものすごい競争率でしょう。

『黒子のバスケ』火神大我

『黒子のバスケ』

 同作のもう一人の主人公、火神大我。強い相手を見つけると、すぐに勝負を仕掛ける熱血漢であり、頭に血が上りやすいタイプ。しかし、情に厚く、素直な一面も持ちあわせています。そして、料理上手。しかも、余った食材でぱぱっと作っちゃう系男子です。自身も食べるのが大好きで、かなりの大食い。美味しいご飯を自分で作って、バクバクと食べる姿を想像すると微笑ましいと思いませんか? LA育ちのため英語も堪能とくれば、粗野な性格を差し引いても、女子が集まってくること間違いなしです。

『ドラゴンボール』餃子

『ドラゴンボール―完全版(9)』

 天津飯の相棒である餃子(チャオズ)。意外にも、彼の特技は料理。しかも、プロ顔負けの腕前なんだそう。天津飯との生活では、食事はほぼ餃子が担当しているんだとか。愛くるしい容姿が特徴的ですが、仲間を守るためなら自爆もします。心意気の熱いキャラクターなのです。

 ここで挙げた料理上手キャラは、ほんの一部。実際にはもっとたくさんおり、そのほとんどが「良いヤツ」なのです。すなわち、「料理上手というスペックを持つキャラに、悪いヤツはいない」と、断定してもいいのではないでしょうか? もしも、料理上手で性根が腐っているキャラクターがいたのなら、ぜひご一報ください!

文=中村未来(清談社)