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何も浮かばない! そんな時に頼りたい「バグリスト」「なぜなぜ分析」…42のアイデア創出法とは?


(読書猿/フォレスト出版)

 アイデアは降ってくるものではなく、自分の内奥から湧き出てくるものだ。そんなことは分かっているが、出したくても出ない“アイデアの便秘”に陥ったとき、どうすれば解決できるか。ただ唸り苦しむだけが発想法ではないはすだ。

 読書猿氏の『アイデア大全 創造力とブレークスルーを生み出す42のツール』(フォレスト出版)は、科学技術、芸術、文学、哲学、心理療法、宗教、呪術などあらゆる分野を渉猟し、アイデアの発想法を収集した書籍。古今東西のあらゆる発想法を身につければ、すんなりと新しい考えが思いつく自分に驚かされるに違いない。早速いくつか挑戦してみよう。

 

日頃の鬱憤をアイデアに変換する「バグリスト」

 イライラの種を書き出すことは健康や幸福感を改善するだけでなく、発想力の源ともなる。タイマーを10分間にセットし、不愉快なことをジャンル問わず書き出して「バグリスト」を作成してみよう。書き終えたら、1~2つの改善を目指してみる。不満のなかにこそ、アイデアが埋もれている。自分のうちに眠るアイデアの種を活用しない手はないだろう。

関係ない分野からアイデアを引っ張る「ランダム刺激」

 思いもよらないところからアイデアを引っ張ってくる最古の創造的技法としては「ランダム刺激」がある。周囲の物音や目に映るもの、デタラメに開いた辞書や本や雑誌のページ、Wikipediaのお好み検索など、問題とは無関係なものと今の問題とを組み合わせて考えるだけだ。ニュートンが木から落下するリンゴから万有引力を発見したことはあまりにも有名。違う分野のものと組み合わせて生まれる偶然性は新しい発見を生み出す 大切な要素のひとつだ。

真逆の事態を想定し、前提を疑う「問題逆転」

 前提を疑うことでアイデアが生まれることもある。「問題逆転」は、あえて目の前にある問題の真逆の状況を考えることでアイデアを生み出す 手法だ。まず、現状の課題を対義語に置き換えてみる。裏返した問題についての解決法を考え、いくつか出せたら、一部を変更することで元の問題の解決に使えないかを考える。たとえば、「売り上げが少ない」という問題を抱えていたら「売り上げが多すぎる」という状況を考えてみる。売り上げを減らす方法を考えるならば、売り渋りをすれば良いが、これを元の問題に用いるならば、期間限定販売によるプレミアム感の創出に思い至るだろう。そのように前提を疑い、視点を変えることもアイデア出しの大切な方法のひとつだ。

 脳内で歴史上の偉人たちを会議させることで新しい視点を得る「ヴァーチャル賢人会議」やトヨタの生産方式を生んだ 思考ツール「なぜなぜ分析」、「土用の丑の日」をこじつけて「うなぎの日」としたように、無理やり迷信や俗信と課題とを結びつける「平賀源内の呪術的コピーライティング」…。発想法にはまだまだいろいろなものがある。アイデアが出ないからとめげる必要はなく、ただ、アイデアを生み出す 方法が悪いだけかもしれない。この本を元に自分のアイデアの出し方を見直してみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ



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