「一人前」になる秘訣とは? 会社が求める人材になるために必要なこと

ビジネス

2017/4/10

『改訂増補 一人前社員の新ルール』(黒川勇二/明日香出版社)

 年度始めのこの時期、新たに社会人として働き始める方や、転職をして新しいスタートを切る方は多いのではないだろうか。そんな時は「一人前になりたい」と感じる機会も増えるだろう。そして、一人前になったと実感し、周囲からもそう扱ってもらえるようになると、モチベーションも自然と上がるものだ。一方で、新しい部下ができて、一人前にするための方法を模索している方もいるかもしれない。

 そこで、会社で一人前だと認められたい方や、部下を一人前にしたい方にオススメしたいのが、『改訂増補 一人前社員の新ルール』(黒川勇二/明日香出版社)だ。本書では、会社が求める人材になるための104のルールが、新人や中堅社員、管理職などのポジションごとに解説されている。

 ここでは、「『一人前社員』の成長ステップ」として紹介されている、ポジションごとの役割を抜粋してご紹介しよう。

■一般社員

「予定通り儲ける役割」を担うのが一般社員。そもそも、社員が予定の仕事を予定通りこなしてくれると、予定通り儲かるようになっているのが会社だ。著者によれば、予定通り仕事をこなす社員によって業績の大半を稼いでいる会社は、収益の安定した良い会社であり、一人前の一般社員が多い会社が良い会社ということになるそう。とはいえ、仕事は常に変化し種類も増えていくので、多様な仕事に対応できる社員になることが重要だ。

■主任・係長

 会社を取り巻く状況が刻々と変化する中、同じ仕事を同じようにこなすだけでは、業績の確保は難しい。同じ仕事をする場合でも、もっと儲かるようにしないと会社は生き残れないと著者は指摘する。そして、「もっと儲けるにはどうしたらいいか」を視野に入れて業務に取り組むべきなのが、主任や係長というポジションなのだ。

■管理職

 会社が存続していくためには、「ずっと儲け続ける」ことが必須。しかし、社会のグローバル化が進み、情勢の変化は激しさを増している。そこで管理職は、先を読んで、すべきことを考えなくてはならない。一般社員が今日のことを考え、主任・係長が明日のことを考える一方で、管理職は来年、3年後を見据える必要があるのだ。著者によれば、そのためには「外の情報」の集め方と情報量が肝になるそう。

■役員

 異なるポジションの社員が、それぞれの役割を全うしていても、舵取りができなければ会社の存続は厳しくなる。その舵取りとは、「どちらにどれだけパワーを使うか、そのバランスを決める」こと。すなわち経営だ。その役割を担うのが役員クラスで、売上優先か利益重視か、拡大か撤退かなど、様々な決断を下すのが仕事となる。この舵取りを上手に行うことで、他のポジションの社員が力を発揮できるというわけだ。

 役割ごとに責任の範疇や求められるものは様々。本書では、上記でご紹介したポジションごとに、「一人前」になるためのルールが具体的に解説されており、会社で働くすべての方に参考にしていただけそうな内容が満載だ。会社という組織に所属していない場合でも、仕事と向き合い、人と関わっていくうえで役立ちそうな情報が豊富に盛り込まれているので、幅広い方にオススメしたい一冊。「一人前社員になる」という視点から日々の業務を見直してみたら、ステップアップのためのヒントが見つかるかもしれない。

文=松澤友子