宝くじで1億円当たった人の末路とは?「キラキラネームの人」の残念な未来と「友達ゼロの人」の明るい未来とは?

生活

2017/4/22

『宝くじで1億円当たった人の末路』(鈴木信行/日経BP社)

「もし、宝くじで1億円当たったら?」

 誰もが一度は、そんな妄想をしたことがあるだろう。宝くじ売り場には、高額当籤を夢見る人たちがひっきりなしに訪れる。でも、もし1億円が当たったら、本当にその後の人生は幸せなのだろうか?

「宝くじの高額当せん」をはじめとした、気になる様々な選択の末路を専門家や経験者に取材し、1冊の本にまとめたのが、『宝くじで1億円当たった人の末路』(鈴木信行/日経BP社)だ。日経ビジネスオンラインでのコラム、「キーパーソンに聞く」をもとに、加筆・修正された。著者の鈴木信行氏は、同調圧力が強く、“人と違うこと”を選択することを躊躇しがちな日本人が、もっと自由な人生を楽しむために本書を企画したという。掲載されているあらゆる末路の多くは、「やりたいことをやっていいんだよ」と私たちに道を示してくれる。本書の内容の一部を紹介しよう。

■宝くじで1億円当たった人の末路
→一家離散、貧困化、人生の目的喪失……ろくなことにならない

 マネーの専門家、マネーフォワード取締役の瀧氏によると、人は不労取得を得ると冷静ではいられないため、悲劇が起こる可能性が高いという。高額な買い物をして周囲に宝くじ当せんを気づかれ、親族トラブルに巻き込まれたり、無計画に事業を起こして失敗したりというのがその一例。万が一宝くじが当たったら、信頼できる税理士や弁護士、ファイナンシャルプランナーに相談し、今の生活を変えないのが一番なのだそうだ。

■キラキラネームの人の末路
→様々な意味で苦難が待つ。子供の名付けは慎重に

 命名研究家の牧野氏によると、キラキラネームの人は受験や就職、仕事で不利になり、いじめの標的になりやすいという。さらに、彼らの親の多くは自分の理想通りに子供が育たないと爆発する傾向があり、虐待の可能性も高いそうだ。

■「友達ゼロ」の人の末路
→何の心配もいらない。友達は無理に作るものではない

 明治大学文学部の諸富教授によると、「一人の時間を過ごせる力」はこれからの時代ますます大切になってくるらしい。群れることが当たり前になると、自分が何を欲しているのか分からなくなり、いざという時心のバランスが保てなくなるのだそうだ。

■自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
→「日本の企業社会の歯車」にはなれない。でも、それでもいいじゃない

 元バックパッカーのヴィジョナリー・カンパニー大塚社長によると、新卒一括採用を原則としている日本では、バックパッカーの多くが帰国後就職に苦労するのは事実だという。ただ、たとえそうであっても、旅に出たことを後悔しているバックパッカーは少数。人生は一度きりだからだ。

 お金があるからといって幸せにはなれない。友達がゼロでも、日本社会に馴染めずバックパッカーの道を選んでも、自分にとって心地いいならそれが最良の選択なのだろう。人と同じである必要はない、望む未来へ一歩踏み出してみよう、と背中を押される一冊だ。けれど末路を見る限り、子供にキラキラネームをつけるのは、やっぱり立ち止まって考えたほうがいいのかもしれない。

文=佐藤結衣