「話せない、聞こえない」―先天性サイトメガロウイルス感染症の息子と母の愛を描く“ほっこり日常”4コマ

出産・子育て

公開日:2017/4/30

 インスタグラムで話題の育児漫画を書籍化した『話せない、聞こえない。それはさておき、息子カムは今日もゆく。』が、2017年5月26日(金)に発売される。

 著者の息子・カムは、先天性サイトメガロウイルス感染症で、難聴、発達障害、摂食障害などの症状がある。発症自体がめずらしいこの感染症がもたらす障害は、人によってさまざまだ。うまく話せない、あまり聞こえない、とても敏感、こだわりが強い、バナナが大好き、よく歩きよく走りよく回る、夜になると元気になる、なんでもおもちゃにしてしまう…。カムはそんな特徴を持つ10歳の男の子。同書には、そんなカムの日常が4コマ漫画で描かれている。

 同書の作者は、インスタグラムのフォロワー数は約20,000人にも上るしおり。同書のまえがきには「悩んでいないわけではありません。悩んで試行錯誤していますが、カムの仕草や反応に、大笑いしたり癒やされたり。振り回されることが大変ではあるけど、その中に喜びや楽しみもあり、幸せなのです」とコメントを寄せている。

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 クスッと笑いを誘うような明るい雰囲気で、著者のカムへの愛情や前向きな気持ちが伝わってくるのもこの漫画の魅力。様々な障害を持つカムのあっけらかんとした日常は、クスッと笑えて、ほっこりして、なんだか勇気がわいてくる。そんなカムの姿からは学ぶことが多くあるかもしれない。

しおり
東京都出身、北海道在住。先天性サイトメガロウイルス感染症の息子・カム、夫、インコの3人+1羽暮らし。息子との日常生活を描いた漫画をインスタグラムやブログでアップしたところ、前向きで明るい雰囲気と内容が人気を集め、話題に。インスタグラムのフォロワーは、19,000を超える(2017年4月時点)。同書が初著書。

※掲載内容は変更になる場合があります。