「とりあえず…」の社内研修は意味がない! 自律的な社員に成長させる魔法の人材教育方法

ビジネス

2017/5/12

 効果的な人材教育の方法を紹介した『魔法の人材教育』が、2017年5月2日(火)に発売された。

「社員が思うように育たない…」そう嘆く人材教育担当者の声をしばしば耳にする。例えば、多くの企業では階層別研修などの「企業内研修」を実施しているが、これらの研修は厳密な効果測定が難しいうえに、受講者からは「知識としてはためになったが、現場での実効性に欠ける」という意見も多く聞かれるという。

 企業内人材教育で真に効果をあげるためには、研修などのプログラムを単発で行うのではなく、人材教育全体を長期的にデザインすべきだ。教育に「インストラクショナルデザイン」の考え方を導入すれば、自律的な社員の成長を促すことができる。

 インストラクショナルデザインとは、実態に即したニーズの抽出から効果検証までをワンサイクルとした教育設計を意味している。その肝になるのは、教育を受ける側の状況と、教育を受けた結果どうなるかというゴールを明確に設計すること。こうした考え方で企業内研修を設計すれば、受講者の希望に基づいたプログラムを提供できるようになるという。

 同書では企業内研修の“デザイナー”を称する著者が、現状とゴールの設定からプログラムの組み方、研修の効果的な実施ノウハウ、効果測定の方法までを解説。社員の能力を向上させ、業績アップを目指す秘訣について「ゴール設定」「評価方法」「研修実施のコツ」「現場上司の巻き込み方」など細かく分析している。

 例えば「『教える』より『考えさせる』受講者のモチベーションを高める研修実施のノウハウ」や、「現場に戻ってからの成長を促す教育プログラムの効果測定とアフターフォローのポイント」、「自律型人材を育成する教育が、人材難の時代に骨太な組織をつくる」など、具体的なアプローチの方法を提示。

 「とりあえず」の研修を行って嘆くのではなく、不明瞭な「ゴール」を明確にすることが大切だ。企業の人事、教育担当者には必読の1冊かもしれない。

森田晃子(もりた・あきこ)
サンライトヒューマンTDMC株式会社代表取締役。熊本大学大学院、教授システム学専攻、非常勤講師。薬剤師、修士(教授システム学)。HPIやIDを軸とした企業内教育のコンサルティングやファシリテーション、インストラクショナルデザイナーやインストラクターを育成する資格講座の運営を行っている。IDの実践方法を提供してきた会社は60社以上、3,000名を超える。

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