早くも絶賛の声多数! 湯浅政明の新境地『夜明け告げるルーのうた』舞台挨拶で谷花音が涙

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公開日:2017/5/23

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 5月20日、映画『夜明け告げるルーのうた』の舞台挨拶がTOHOシネマズ新宿で行われ、監督の湯浅政明のほか、メインキャストの谷花音、下田翔太、篠原信一が登壇した。

 本作はこれまで『マインド・ゲーム』や『ピンポンTHE ANIMATION 』を手掛けてきた湯浅政明の初めてとなる劇場オリジナル作品。寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)を舞台に、内向的で自分の想いを言葉にできない少年・カイが、天真爛漫な人魚の少女・ルーと出会い変わっていく姿を描いた長編アニメーション。世界最大級のアニメ映画際でもある、アヌシー・アニメーション国際映画祭の長編部門にもノミネートされている。

 ビビッドな色使いや、作家性あふれるダイナミックな演出で世界中に熱狂的なファンを持つ湯浅監督。今作でもその“湯浅節”は健在だが、より幅広く大人も子供も楽しめる作品に仕上がっていると、公開直後からSNS等で絶賛の声があがっている。舞台挨拶でも監督自ら「(誰が観ても)ちゃんと分かるように出来ていると思います」と手応えをにじませながら、「もっと詳しく知りたかったらノベライズがあるのでそれを買ってください」と冗談交じりに話した。

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 本作が初の主演映画となる谷は「アフレコの最中はうまくできているか不安だったけれど、あとで完成した作品を観たら素敵な作品になっていて、自分の声もルーちゃんに合っていて良かった」と話し、これには湯浅監督も「癒されながら見ていました」と太鼓判を押す。

 カイを演じた下田は役を勝ち取ったオーディションを振り返って「絵コンテを見てカッコいいと思って、この役をやりたいと思いました」と明かし、作中の見せ場でもある歌を熱唱するシーンは「監督のオーダーで叫ぶように歌った」と語る。

「カイ役のつもりでアフレコに行ったんですが……」とジョークを飛ばす篠原は、ルーのパパという役柄でほとんどが「ガルルルルル」や「グォォォォ」のようなセリフだったためか「スタジオでは監督が大爆笑していた」と振り返るも、湯浅監督からは「想像以上だったんです。めちゃくちゃ良かったから笑ってたんですよ」との高評価。

 さらに、舞台挨拶の終盤では湯浅監督が三人に書いた手紙の朗読を行うサプライズも。谷がアフレコスタジオで声を発した際に「ここにルーがいる、この作品は大丈夫だ」と感じたと振り返り、「ピュアでやさしく、元気いっぱい。でも少し大人なところもあるルーのキャラクターは谷さんなくしてはできない」と絶賛。これには谷も「こんなに声をほめてもらったのは初めてで、すごくうれしいです」と涙を見せた。

映画「夜明け告げるルーのうた」全国公開中
配給:東宝映像事業部
(C)2017ルー製作委員会
公式サイト:http://lunouta.com/