「得意料理は5品あったら充分」 名店の主人が教える、毎日の献立に役立つ“ふつうのおそうざい”レシピ

食・料理

公開日:2017/6/3

 ミシュラン3つ星を10年連続で獲得する日本料理店「かんだ」主人初のレシピ集『神田裕行のおそうざい十二カ月』が、2017年5月23日(火)に発売された。

 同書は料理人の神田裕行が、雑誌『暮しの手帖』で6年にわたって連載してきた「新・おそうざい十二カ月」から厳選した内容に、「毎日食べても飽きないおそうざい作りの秘訣」や、特別な思い出のこもったレシピ、料理エッセイを加筆して単行本化したもの。

ふつうの料理をしっかりと自分のものにする。それが料理じょうずへの近道です。あれもこれもとレシピを増やさずとも、まずは自信を持って作れる料理を5品持つことから始めましょう。ほんとうにおいしいおそうざいが作れたなら、それをくり返すだけで、そんなに飽きることはありません。神田裕行

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    茶碗蒸し:料理初心者にも手順がわかりやすいよう、大きなプロセス写真を掲載。
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    春菊と椎茸のおひたし/秋鮭のみそ漬け焼き
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    ひじきの煮もの:ふつうのメニューにも、きちんとおいしく作る秘訣が。

<一流料理人に教わる料理の3つの特色>
1 少ない材料で作りやすい
おそうざいは毎日食卓にのぼるものだから、作りやすいことが何より大切。家にある基本の調味料と3つ程の主材料で作るレシピで、素材のうま味も引き立つ。

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2 適度なうま味だから飽きがこない
今、世間でもてはやされている料理は、うま味が過剰で、3口目には飽きてしまうもの。著者が教えるおそうざいは、「適度なうま味」で、何度食べても飽きない味に仕上がっている。「この味で、まっさらな子どもの舌を育てたい」という家庭料理。

3 できたても翌日もおいしい
和食は洋食や中華に比べて、油をあまり使わないので、作った翌日にもおいしくいただけるものばかり。翌日になればダシのうま味がしみておいしくなるものも。できたての料理ばかりで献立を作らなくても、くり返し食卓に上げ、味わいの変化を楽しめる。

 毎日の献立に役立つ“ふつうのおそうざい”をテーマに、誰もが味を想像できて、食べるとほっとするような“おそうざい”の数々を掲載。これから「わが家の味」を作っていく若い人にも、あらためて料理を学び直したい人にも伝えたい家庭料理の新決定版と言えるだろう。

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    神田裕行(日本料理店「かんだ」主人) 写真/川村隆

※掲載内容は変更になる場合があります。