働くママの家事が本当にラクになる部屋づくり 畳のリビング、時短壁付け式キッチン、ファミリークローゼット…

暮らし

公開日:2017/7/14

 暮らしを“ダウンサイジング”する知恵と工夫を紹介する『時間とお金にゆとりができる「小さな家」 働く母の家事が本当にラクになる部屋づくり』。

 著者は、ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」が、「シンプルライフ」「ミニマリスト」「ワーキングマザー育児」などのカテゴリで人気を誇る、大阪在住のワーキングマザー・尾崎友吏子。尾崎が同書で紹介しているのは「住まい方」についてだ。

「断捨離」「シンプルライフ」「ミニマリスト」など、暮らし方の流行のその先にあるもの。それは、生き方や暮らし方を見つめ直す「家のあり方」にある。賃貸でも購入でも、家は人生における大きな買い物。大きな家を選べば、購入時だけでなく維持にもそれだけお金がかかってしまう。そしてそのお金を稼ぐために、働く時間も長くなる…。尾崎は、子育てや自分の時間、心のゆとりなどに重きを置くのであれば、選ぶべき選択肢は「小さな家」だという。

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 尾崎は実際に、家族5人で90平米の家から70平米の家に引っ越して暮らしをダウンサイジング。それでも引っ越す前より家を広く使えているそう。その秘密は、ものを減らして家具を最小限にしたこと、ベッドではなく布団を使い、同じ部屋を数通りに使う「旅館」方式を採用したこと、さらに畳のリビング、壁付け式キッチン、ファミリークローゼットなど、ちょっとした知恵と工夫で、家は驚くほど快適な空間に変わっていく。

「畳のリビング」→家具がほとんど要らず、ソファなどの家具がないぶん、人数が増えても柔軟にくつろげる。家具をどかす手間もないので掃除もラク。

「壁付け式キッチン」→低コスト。ダイニングとの動線が短い。丸見えだからこそきれいに保ちやすく、家族に炊事や盛り付けを手伝ってもらいやすい。

「ファミリークローゼット」→家族全員の洋服収納が一箇所だから、洗濯後の片づけがラク。家族も家事に参加しやすく、顔を合わせて会話する「場」にもなる。畳まずに「吊るす」収納でさらに効率アップ。

 同書では、尾崎が実践している「住まい方」の工夫の数々をていねいに紹介。家のコストの考え方、小さくても快適に住まう方法、家族との向き合い方、家具や家電などの選び方、子どものおもちゃの選び方など、家にまつわる考え方を解説している。その他にも、ものの整理や洗濯、掃除などの家事のテクニックも満載だ。仕事も子育ても手を抜けず、時間や家計に追われて悩んでいる人は、同書を参考にしてみよう。

<目次>
Part1 小さく住まう考え方編
 第1章 小さい家を選ぶ理由
 ・小さいほど家計がラクになる
 ・家を小さくすると変わる、家族との過ごし方

 第2章 必要なものと不必要なもの
 ・「必要なものだけとの暮らし」がくれたもの
 ・少なければ少ないほど、ラクになる

Part2 小さく住まう実践編
 第3章 家を快適にする発想
 ・「畳のリビング」という選択
 ・家族が手伝いたくなる時短キッチン

 第4章 もっと収納をラクにする
 ・ストレスレスな衣類の収納
 ・クローゼットは小さくていい
 ・「思い出のもの」をどう残す?

 第5章 後悔しない寝具&家具選び
 ・ベッド? 布団? 賢い寝具の選び方
 ・寝具を選ぶ基準

 第6章 ダイニング&キッチンのアイテム選び
 ・ダイニング家具の選び方
 ・キッチンの道具を選ぶ基準

 第7章 家具やおもちゃの買い方
 ・家電選びの基準
 ・子どもと心地よく過ごすおもちゃの持ち方、選び方

尾崎友吏子(おざき・ゆりこ)
ブログ「cozy‐nest小さく整う暮らし」主宰。にほんブログ村「シンプルライフ」「ミニマリスト」「ワーキングマザー育児」カテゴリーで上位人気を誇る。1970年生まれ。ニューヨーク州立大卒。不動産業などを経て、現在は建設業に従事。2級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級。著書に『3人子持ち働く母のモノを減らして家事や家計をラクにする方法』『3人子持ち働く母の「追われない家事」』がある。

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