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「萌え」は英語でなんて言う? お酒を飲んだ翌日の“pick-me-up”ってどういう意味? 何気ない表現をマスターすれば、ネイティブとの会話も怖くない!

『「おつかれさま」を英語で言えますか?』(デイビッド・セイン/KADOKAWA)

 日々、何も考えずに使う言葉でも、英語に訳せと言われると難しい。決まりきった表現なら覚えられても、いざ、英語で日常会話をしようと思うと、なかなか言葉が出てこないもの。そもそも、文法も違えば、文化や考え方も違うので、日本語から英語に訳すのは至難の業だ(逆も然り)。それでも、言いたいことがうまく言えない、相手に言いたいことが伝わらなかった、という経験をすると、英語を話すこと自体が怖くなってしまう。

 逆に言えば、何気ない日常会話を、サラッと英語で話せたら気持ちいい。(自分以外は全員英語がペラペラというアンラッキーな環境でない限り)周囲の人からは、羨望の眼差しで見られることもあるかもしれない。

『「おつかれさま」を英語で言えますか?』(デイビッド・セイン/KADOKAWA)には、あなたを今より何倍も輝かせてくれそうな小粋な英語表現が満載だ。英語を母国語とし、日本文化に精通した著者による解釈や解説も収録されており、充実した内容となっている。

■お酒の場で使える表現

 飲みに行ったら、必ず誰かが発するセリフ。「とりあえずビールにする?」英語では“Should we start off with some beers?”と言えばバッチリだ。間違いなくビールを飲みそうな相手なら、“Let’s start off with some beers.”でもOK。一軒目で盛り上がったら、「もう一軒行く?」と言いたいところ。そんな時は、“Let’s go to one more place.”と誘ってみよう。この2つの例は、日本語を素直に英語に訳したものなので、分かりやすいのではないだろうか。

 お酒の話をしている時、相手が“pick-me-up”という表現を使ったら、どう解釈するだろうか。筆者は、確か中学の英語の授業で“pick up”を主に「拾う」「車で迎えに行く」と教わったので、「よく分からないけど、迎えに来てくれるのか? 何か拾ったのか?」と、様々な妄想をして悩んでしまいそうだ。実は、この表現は「迎え酒」を指す。まったく連想できなかった…。「(お酒に限らず)元気になる一杯」「強壮剤」を表す表現だそう。カジュアルな会話の時に使えたら、話も盛り上がりそうだ。

■サブカル好きならはずせない表現

 海外の人は、日本=サブカルの最先端というイメージを抱いていることも多い。漫画やアニメ、フィギュアなどは、世界中で大人気だ。日本を訪れる観光客で、それを目当てに来る人も少なくない。サブカルトークで役立ちそうな表現も使う機会は多そうだ。

 まずは「萌え」。日本のアニメなどに精通している人には“moe”でも伝わりそうだが、せっかくなので英語でスマートに言ってみたい。本書では、“captivating”が提案されている。直訳すると「魅惑的な」という意味。「萌え」の要素を完全に含んでいるかというと難しいところだが、“moe”と併せて使えば、海外の人にもニュアンスは伝わりそうだ。もし、海外の人が「萌え」を言おうとして、“…captivating…”なんて言っていたら、“moe”と教えてあげよう。

 では、「腐女子」は? これもまた、なんとも英語に訳しづらそうな表現。「腐った女子」と直訳したら、死体だと思われてしまうかもしれない。そもそも、昔はなかった言葉だし、英語にもこれという単語は見当たらない。そんな時は、できるだけ端的に内容を説明するのがいいようだ。著者は“girl into male homoeroticism”と訳している。直訳すると「BLが好きな女子」。

■ビジネスで使える表現

 ビジネスシーンで、結構よく出てくるのが“homework”という言葉。直訳すると「宿題」で、「持ち帰って検討させてください」というニュアンスになる。相手が“That’ll be my homework.”と言ったら、「宿題にさせてください」ということ。つまり、「即答できないので、次回までに考えてきます」ということだ。「持ち帰って~」を英語で説明するよりも、“homework”の一言で、相手も意味を理解してくれるので、便利な言葉。覚えておいて損はないだろう。

 ビジネスやフォーマルな場で使う「つまらないものですが」という表現。謙遜した表現であり、本当につまらないものというわけではない。しかし、英語で言う場合、相手はストレートに解釈するので注意が必要だ。文化や習慣が違うため、直訳すると真意が伝わらないこともしばしば。ここでは、“I got this for you.”と言うのが自然だ。

 英語に苦手意識のある方は、本書に掲載されているもので面白そうなものから少しずつ覚えて使ってみてはいかがだろうか。仕事で英語を使っている方でも、「わびさび」や「立ち食いそば」など、ビジネスに直結しないが日本ならではの表現に対する英訳が多数提案されているので、本書でさらなるステップアップを目指してみては?

文=松澤友子

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