“しつけ”じゃなくて“押しつけ”になってるかも? 子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」

出産・子育て

2017/9/22

 子どもを叱り続けることなく、ぐんぐん伸ばし続けるアプローチ方法を紹介する『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』が、2017年9月13日(水)に発売された。

 今年の初め、子育て世代向けのWEB記事が1日で150万を超えるPVを記録して話題になった。記事の著者は、学習塾で3500人以上の生徒を指導し、講演会なども含めると5万人以上の親子と接してきた教育のプロ・石田勝紀。同書は、多くの親御さんや教育関係者からの要望に応え、話題の記事を増強して様々な事例やメソッドを加えて書籍化したもの。子どもだけでなく、会社の部下や後輩にも使える「5つの原則」を紹介している。

第1原則:自分と全く同じ価値観の人はいない。
第2原則:強制されたことは、やらない。やったとしても、形だけになる。
第3原則:人間には、最低3つの長所がある。
第4原則:親は成長が止まっているが、子どもは成長している。
第5原則:まず、「諭す」。「叱る」「怒る」は非常時のみ。

◆親子は似ていても価値観は違う
 親子は当然ながら似ている。顔や表情、行動など目に見える部分だけでなく、考え方など内面的な部分も似ているもの。そのため無意識のうちに、自分と子どもが完全に同質だと感じてしまう親が多く存在する。そして、そこから親子のあつれきが生じてしまう。

 以前「おとなしい性格で、自分の意見をはっきり言えない中3の息子をなんとかしたい」という母親から相談があった。実はここで問題なのは、子どもではなく「子どもは親が思った通りに行動すべきだ」と考えている親自身。「自分とまったく同じ価値観の人はいない」―この当たり前の原則が、子どもを目の前にすると忘れ去られてしまう。

 しかし、子どもが意見をはっきり言わないのはパーソナリティの問題かもしれないため、そもそもハキハキすることがその子にとっていいことなのかどうかは不明。まずは、子どもの価値観を理解することから始めることが重要になってくる。

◆強制されたことはやりたくないのが当たりまえ
 石田の元には「子どもが授業についていけず、集中力がまったくない」といった相談もよく寄せられ、多くの親はそんな状態の子どもを見ると叱りつけてしまうという。しかし、強制されたことは、やらないか、やったふりをするだけという反応になりがちなもの。

 この場合の問題は、そもそもの原因に焦点を合わせていないことにある。授業についていけないことは、どこかの段階で後れをとった訳で、その段階まで遡ってフォローしてあげることが必要になるという。

◆人と同じであることより、人と違うことが重視される時代になった
 高度成長の時代は大量生産・大量消費という背景のもと、人と同じであることが重視された時代で、学校でも全員が同じ模範解答を出すための教育がなされていた。しかし、21世紀が約20年経った現在、人間の能力に関してフォーカスが当たるのは「誰にでもできる能力」ではなく「あなたにしかできない能力」といった部分。

 すでに企業などでは「変革」「イノベーション」といったキーワードを重要視している現状がある。「あなたにしかできない能力」とは「個性」であり「長所」と言い換えることも可能。つまり、子どもの長所にフォーカスして伸ばしていくことが、ますます大事な時代になってきている。

 上記のような考えをもとに、「『勉強しなさい!』と言わないで勉強させるには?」「四六時中、ゲームをしている子にどう対処すべき?」「すぐ反抗してくる子に効果的な勉強法は?」といった悩みに答える同書。“押しつけ”ではなく、きっちりとした“しつけ”で子どもの能力を伸ばしてあげよう。

石田勝紀(いしだ・かつのり)
一般社団法人 教育デザインラボ代表理事。1968年横浜生まれ。20歳で会社を設立し、学習塾を創業。これまで3,500人以上の生徒に対し直接指導。講演会、セミナーなど間接指導を含めると5万人以上にのぼる。いわゆる詰め込み勉強ではなく「心の状態を高め」「生活習慣を整え」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで、学力上昇のみならず、社会に出ても活用できるスキルとマインドを習得させてきた。現在は「日本から勉強が嫌いな子を一人残らずなくしたい」という志のもと、ママカフェ、執筆・講演活動を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう!』『みるみる絆が深まる「親子手帳」』、『前向きな子はすべてがうまくいく』、『地頭が育つ5つの習慣』ほか。

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