愛人にそそのかされて計画性なく起こした謀反!? 本能寺の変からトンデモ謀反まで採点!

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公開日:2017/10/15

 日本一有名な謀反「本能寺の変」から「不倫が原因のトンデモ謀反」まで、歴史に残る謀反33を徹底評価した『謀反の通信簿』が、2017年9月28日(木)に発売された。

 最近、古文書の発見により「明智光秀は室町幕府の再興が目的で、本能寺の変を起こした!?」など、新しい歴史解釈のニュースが世間を賑わせている。「謀反」というとあまり印象は良くないが、大化の改新につながる「壬申の乱」や明智光秀による「本能寺の変」など、謀反は歴史を大きく動かすきっかけになってきた。一方、愛人にそそのかされて計画性なく謀反を起こしたり(平城上皇)、一族郎党を犠牲にして自分だけ逃げ延びてひんしゅくを買ったり(荒木村重)、大失敗に終わった例も存在する。

 謀反には、野心、策謀、恐怖、戒め、根回し、大義名分、未来へかける思いなど、さまざまなドラマが詰まっている。恵美押勝、源義仲、応仁の乱のきっかけ… これらは耳にしたことはあっても、実際に説明するとなると難しいのではないだろうか。

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 同書では、飛鳥時代から明治時代までに起きたさまざまな謀反の中から、33の謀反について「大義名分」「采配」「勝敗」「影響力」の4つのポイントで評価。「謀反」を切り口として歴史の楽しさやダイナミズムを届ける。

 また、明らかに冤罪な「それでもワシはやってない!」、ビジネスに活かせる「下克上の秘訣」など、読み応えのあるコラムも充実。謀反というキーワードから、現代にも通じる様々な教訓が見えてくるはずだ。

<目次>
第1章:VS幕府 赤松満祐、西郷隆盛、後鳥羽天皇… ほか
第2章:VS主君 明智光秀、松永久秀、斎藤道三… ほか
第3章:VS天皇 大海人皇子、平城上皇、平清盛… ほか
第4章:VS肉親 源義経、武田信玄、斎藤義龍… ほか
第5章:VS執権 中臣鎌足、平将門、三好長慶… ほか

河合敦(かわい・あつし)
歴史研究家・歴史作家。多摩大学客員教授。早稲田大学非常勤講師。昭和40(1965)年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程単位修得満期退学。歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす。著書は『変と乱の日本史』、『日本史は逆から学べ』など多数。

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