年間死亡者数No.1の「肺がん」とどう向き合うか? ―『肺がんと診断されました』

健康

2017/12/12

『肺がんと診断されました』(朝日新聞出版)

 日本人の国民病ともいわれる「がん」。「肺がん」に罹患した場合の年間死亡者数はおよそ7万3840人で、「がん」による死亡者数の内訳では第1位だという。つまり、日本人は1万人におよそ6人の割合で「肺がん」によって死亡しているのだ。医療技術が昔に比べ大幅に進歩したとはいえ、われわれはいまだにがんによる死亡のリスクを完全には拭い去ることのできない現代に生きている。それだからこそ読むべき雑誌、週刊朝日ムック「よくわかる! がん最新治療シリーズ」の第4弾として『肺がんと診断されました』(朝日新聞出版)が2017年11月28日に刊行された。

「肺がんとはどんな病気か?」といった基本的な知識から「治療方針と治療の流れ」、「再発・転移したときの治療法」といった実際に肺がん患者が直面する諸問題までを広く・深く解説している。治療法に関するものだけでも特集が3つも組まれており、また、これまで扱ってきた手術の数から導いた、肺がんの「いい病院」リスト440も大公開している。さらには、今さら聞けないがんの悩み・疑問を解決する「がんで困ったときのQ&A88」も用意されているという充実ぶりだ。どれも肺がんの患者には見逃せないものばかりである。これらを詳しく解説してくれるのは、国立がん研究センターや日本赤十字社医療センターなどの名医たちだ。

「肺がん」と診断された人またはその疑いがある人のみならず、喫煙などで普段から肺に負担をかけがちな人にも価値のある1冊だ。「千里の道も一歩より」ということわざがあるように、大きな病気を治すにもまずは小さな知識を着実に身につけるところから始めることが大切だ。本誌を手に取り、「肺がん」についてもう一度考え直してみてはいかがだろうか。

文=ムラカミ ハヤト