『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』に「絶対読んだ方が良い」と称賛の声!

文芸・カルチャー

公開日:2018/4/30

 2018年4月17日(火)、大人のための実録私小説『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』が発売された。

 著者の花田菜々子さんは、ヴィレッジヴァンガードに12年ほど勤めた後、二子玉川蔦屋家電のブックコンシェルジュ、パン屋の本屋店長を経て、現在はHMV&BOOKSHIBIYACOTTAGEの店長を務める人物。そんな花田さんが、夫に別れを告げ家を飛び出し、毎日がうまくいかなかい…という時に、ふと出会い系サイト「X」に登録をしたところから話がはじまる。

 同書を読んだ読者からは、「この本絶対読んだ方が良い」「コーチングのところで泣きそうになった」「勇気づけられた」「この1冊で色んな本に出会える」と反響が相次いでいる。

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 主人公の書店員・菜々子は、夫と別れて家を飛び出し宿無し生活を送ることに。仕事もうまくいかず、精神的にも肉体的にも疲労困憊の毎日。そんな中で「新しい自分になって、元気になりたい」と考えるようになり、出会い系サイト“X”に登録した。サイトを通じて出会った人たちと楽しい日常を送っていくが、ある日突然転機が訪れ―。

 発売前から注目を集めていた同作は、刊行から1週間後には重版が決まるほどの人気に。ネット上からは「喜びとか楽しさが詰まってて勇気がもらえる」「ふんわりしつつも熱を持った素晴らしい内容だった!」「色々と考えさせられる1冊だね」「読み始めたら止まらないよこの本」と好評の声が続出している。

 同書の帯には様々なエッセイストからコメントが寄せられており、能町みね子は「変人の面白エッセイかと思いきや、凡人(と思っている人)全員が刺激される強烈な自己啓発本です。もはや実用書!」と大絶賛。「読めば勇気が湧いてくる、衝撃の実録私小説」のコピー通り、多くの人に影響を与えているようだ。

 5月26日(土)には、大阪・スタンダードブックストア心斎橋で発売記念イベント「<その場限り>の切実さについて」が開催される予定。同書の作者・花田菜々子と、5月5日(土)に新作を発売する岸政彦が、人と出会う喜びや切実さをテーマにトークを繰り広げていく。

 一部の書店では品薄状態になっているようで、「近所の本屋さん全部売れちゃったって…」「GWに読もうと思ってたのに!」「早く入荷してくれ~」という声も。河出書房新社の公式TwitterによるとGW明けには新しく店頭に並ぶようなので、買い逃がさないように目を光らせておこう。