すべてのしがらみから解放されるには? 91歳の夫を看取ったベストセラー作家の『孤独の特権』

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2019/10/2

『孤独の特権』(曽野綾子/ポプラ社)

 数々のベストセラーを生み出してきた作家・曽野綾子の新刊『孤独の特権』(ポプラ社)が、2019年9月10日(火)に発売された。本書では2年前に91歳の夫を看取った彼女が、「独り」の老後を送っている中で見つけた「人生の作法」を描く。

 これまで彼女は、多くの書籍で“老い”や“人生”をテーマに取り扱ってきた。2018年に発売された『人生の値打ち』では、複雑で厄介な世の中において自分を見失わずにその使命をまっとうする生き方を説き、2019年の1月に発売された『私の後始末』では、老年に直面する多くの苦しみが「人間の完成のための試練である」と教えてくれた。

『私の後始末』のレビューはこちら

 実際に彼女の書籍を読んだという人からは、「もしも自分がこの世からいなくなった時、一体何を残せてこれたのかを改めて考えさせられる」「昨日の自分と違う生き方をしたい人は、曽野先生の作品を手に取ってみるべきだと思います」「人生訓として、自分の現在や将来の参考となる良書ばかり。さすが曽野先生と感心しきりでした」と絶賛する声が多く見られる。やはり豊富な体験をもとに描かれた彼女の言葉には説得力があるのだろう。

 そして『孤独の特権』では、すべてのしがらみから解放されるための249の矜持が記されている。「独りになることを怖れず、人とぶつかることを怖れず、本音で生きたほうがいい」という孤独な老後を愉しむ心の持ち方を問い、「配偶者や子どもに期待せず、周囲のしがらみに囚われることなく、人生最大の『任務』である『安らかな死』を静かに迎えたい」「独りの中でこそ自分が見つかる」など曽野らしい前向きな言葉が紡がれていく。

 また今回は“老い”ばかりではなく様々なテーマを取り扱い、“気づき”に充ちた一冊となっている。老後の生活を送っている人に向けた作品ではあるものの、本書は『人生の値打ち』『私の後始末』と同様の「混沌の時代の人生の味わい方」というメインテーマも持ち合わせているため、反響の声は世代を問わず上がっているようだ。

 興味のある人はぜひ一度手に取ってみてほしい。