現場の「マジでやばい」はどうして上に伝わらないのか?

ビジネス

公開日:2020/11/5

現場の「マジでやばい」はどうして上に伝わらないのか?

 組織が大きくなればなるほど間に入る人の数は増え、情報は伝言ゲームになってしまうもの。特にトラブル報告においては、現場と上層部の間で大きな温度差が生まれてしまうようです。

結果が大きく変わってしまう「伝言ゲーム」

 Twitter上で話題を集めていたのは、トラブル報告を巡る企業内の「あるある」でした。まずは外部の専門家による「ありえない」という厳しい指摘からスタート。これを受けた現場は「マジでヤバいっす」と受け止めますが、プロジェクトマネージャーは「ちょっと厳しいみたいです」と部長に報告します。さらに部長は役員に対して「少々問題が発生しています」と進言し、役員は社長に「気になる点はありますが、順調です」と伝言。最終的に社長は「よし、続行だな!」と判断を下し、組織内で大きな認識のズレが発生することに。

 組織内の1シーンを表現したこの投稿には、「全く同じことがウチの会社でも行われています」「本当に胃が痛くなる伝言ゲームだよね……」と共感を示す人が続出。また例に挙がった伝言リレーについては、「これはPMのせいでしょ。ヤバさを隠して部長に報告した時点でおかしい」「役員が『順調です』って言った時点でゲームオーバー」と責任の所在を分析する人も相次ぎました。

 また「問題点を改善するには?」という視点でコメントする人も多く、「上層部への報告は詳細を省けって言われることが多いから、まずはどれだけヤバいか『温度感』を伝えた方がいい」「上に立つ人ほど『危機察知能力』をつけてもらうしかないね」といった声が寄せられています。

 さらに組織のあるべき姿として、「こういう時って『上が無能』って思いがちだけど、正しい情報が上がってこなければ上だって判断間違うよね」「でも正しい情報が上がってこない組織を作ったのが、そもそも上のミスだとも思う……」などの意見も登場していました。

日本企業を皮肉る「ピアノにまつわる」ツイート

 Twitter上では、他にも日本企業を揶揄した「あるある」が上げられています。話題を呼んでいたのは「日本企業って『猫踏んじゃったしか弾けない人を100人集めてショパンを弾かせる』みたいなことをガチでやってそう」というツイート。

 元々無理な注文ではあるものの、これを受けた日本企業は「各鍵盤とペダルにひとりずつ選任をアサイン」「鍵盤とペダルを押すタイミングと強さと長さを仕様書に落として人数分配布」と対応を進めていくそう。

 ピアノに例えられた同ツイートは、特にシステム開発者からの共感が多数。「『上級ソフトウェアエンジニアを2人月』といいながら、昨日今日仕事を始めたばかりの子を5~6人終電まで拘束しています……」「まず正確な仕様書を作る時点で無理って気づく。でも上に何を言ってもわかってくれないので、進めるしかありません」といった声が上げられました。

 各企業の抱える課題は、業界や職種によって異なるもの。しかし共通するのは、顧客や上司と「正しくコミュニケーションを取れていないこと」なのかもしれませんね。