女性目線を求められるのに決定権があるのは「おじさん」という矛盾

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公開日:2020/11/18

女性目線を求められるのに決定権があるのは「おじさん」という矛盾

 新商品の開発には、ターゲットに合わせたアイデアが求められるもの。とくに女性向け商品を担当する人間には、時代を先取りするような鋭い感覚が必要です。今回はそうした商品開発の実情に迫っていきましょう。

“おじさん”は新しいものを作れない?

 2019年8月7日に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)では、「『新しいモノを生み出せ』と言われますが、決定権がおじさんだと難しくないですか?」という投稿が紹介されました。

 投稿者はお菓子メーカーの商品開発部で働いているという26歳の女性で、新商品のテーマとして「女子高生・子どもウケ」や「オシャレ路線」が要求されると言います。しかし部署には男性が多く決定権を握っているのも“おじさん”で、何を提案してもことごとく否定されてしまうとのこと。

 女性の悩みに対して、MCのマツコ・デラックスさんは「日本はどこ行ってもこれですよ、たぶん」とコメント。企業で強い権限をもっている人間と若者のニーズとのギャップを批判し、「ジジイたちがリタイアしてくれないと、新しい時代にはなりません」と一刀両断していました。

 同様の問題意識を抱えている人は多いようで、ネット上では「女性目線を要求するクセにおじさんに決定権があるのは矛盾してる」「女性が考えたアイデアを最終的に偉いおじさんが拒否する流れ、まさに“あるある”だよね」「わかってる人間が何かを打ち出しても、最終的にわかってない人間が変な空気を入れるから中途半端なものが生まれてしまう」といった声が続出。

 その一方で「おじさんには新しいものがわからないって風潮、おじさん差別では?」「新しいものを提案しにくいのは、おじさんが原因というより企業が失敗を恐れているだけだと思う」といった反対意見も上がっています。

「上司と部下」の理想の関係性は?

 女性向け商品の開発を中高年男性が統括するという“ねじれ”は、現場と管理職との対立とも言い換えられるでしょう。しかしチームの中で対立が生じている場合、パフォーマンスが低下してしまうという調査結果もあるようです。

 株式会社カオナビの研究機関「カオナビHRテクノロジー総研」は、20代~60代の社会人600人を対象として「上司と部下の関係性」に関する調査を実施。昨年3月27日にその結果を公開しました。

 そこで「上司からの理解が仕事のパフォーマンスに良い影響があるか」と質問を行ったところ、約61.1%が「影響がある」と回答。中でも20代でこの回答を選んだ人は約80%にも上っています。

 また「上司にぜひ理解してほしいこと」という項目では1位が「これまでの業務」で46.1%、続いて2位が「業務への希望・不満」で38.7%という結果に。業務に関する意識が上司と食い違っていることに、多くの人が悩んでいるようです。

 より良い商品を作るためには、まず社内の関係性を見直すところから始めるのがベターなのかもしれません。

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