勝負下着はNG? 年収1000万男たちの実態

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更新日:2012/9/10

 婚活で女性が男性に求めるのは、年収も外見も性格も平均的な男性――そんな調査結果が発表されていたが、それでも“ないよりはあったほうがいい”のが本音であることは違いない。しかし、高年収な男たちの驚愕すべき生態を、婚活女性はどれだけ知っているだろうか?

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 『肉食婚活で見た! 年収1000万男の頭とパンツの中身』(マガジンハウス)は、バツイチ子持ちアラフォーの女性官能小説家・渡辺ひろ乃の婚活体験記。「年収1000万円以上」を条件に設定し、5年間のあいだに婚活サイトで出会った50人を超える男性たちの実態を赤裸々に綴った1冊だ。

 本書によると、登録した1ヵ月間に申し込みがあったのは10人ほど。年収1000万円以上という条件を満たしていたのは2~3人、年収800万円以上ならば3~4人いたという。不景気といえども高収入の男性はまだまだいるのだなと思わせられるデータだが、うまい話には裏があるのが世の常。

 たとえば、年収1000万円・会社経営の48歳からのメールには、こんな文章が……。
「年齢よりはずいぶん若く見られるよ。
仲間からはシンちゃんって呼ばれて慕われているんだ。
だから、初対面でもシンちゃんって呼んでもらえると自然だな。」

――念のため繰り返すが、会社を経営する50絡みが書いた文章である。だが、“ちゃん付け強要男”は彼だけに留まらなかった。年収800万円・メーカー営業職の51歳は、メールアドレスが「nobuchan1961@××××.××.××」。メールを返信することさえできなかったという著者の気持ちもよくわかる。

 また、年収1200万円・生命保険会社勤務の44歳(離婚歴アリ)のケースは、さらにやっかい。「結婚はすぐそこ、というムードが漂っていた」というほど順調だったものの、なぜか関係はキス止まり。そこで著者は積極的な行動に出るのだが、「やっぱり、今日は帰るわ」と彼。理由を訊けば、「女の人がケモノみたいになるのが耐えられないんだ」と言う。いわく、「透けてるパンツとか見ただけでもうダメなの」……なんと、前妻の勝負下着にドン引きしたことが離婚の引き金になったらしい。著者は「性欲レベルがあまりにも違う男女交際は悲劇です」と書いているが、こういう問題は、せめて付き合いがスタートしたときに申告してほしい話だ。

 このほかにも、プロフィールでは“女性に求めるこだわりはない”と謳いながらもブランド志向の強い男や、冬の寒い日に素足でモカシンを履き「石田純一がオレの真似してるんだ」と言ってのける“オレってすごい”男、仕事の抑圧からか性欲を自分勝手に処理する官僚男などが登場。著者は「(自分とは違う相手なら)彼らはもっと素晴らしい一面を見せるかもしれないのです」というが、人生の伴侶とするには困難が多発しそうな“不良債権”の匂いがプンプンするのだ。婚活で年収を気にしている女性は、ぜひ本書を読んで、いま一度、「お金があれば何でも大丈夫」と割り切れるかどうかを考えてみてほしい。

 ちなみに本書は、年収2000万円以上の男も取り上げている。1000万円男との大きな違いも著者は指摘しているので、そちらも要チェックだ。