スギちゃんにも教えたい 入院本のススメ

健康・美容

2012/9/12

 先日、番組収録中に胸椎を骨折し、全治3カ月の重傷を負ったお笑い芸人のスギちゃん。あのNHKもニュースで伝えるほどの大騒動となったが、入院後にはさっそくブログを更新し、ファンを安堵させた。いまではブログのタイトルも「スギちゃんのワイルド日記」から「スギちゃんのワイルド入院日記」に変更。コルセットにストローを挿した写真とともに「汗かいたら吸うぜぇ(^-^)/汗疹予防もバッチリだぜぇ(^-^)/」と報告するなど、入院生活を明るく紹介する姿が評判に。不幸中の幸いというべきか、さらなるブレイクを果たしている。

 しかし、入院生活というのは意外と時間を持てあますもの。スギちゃんも、股間にジェンガを乗せてゲームに興じる様子をブログにアップしていたが、病室ではやれることも限られてくる。しかし、こんなときこそ、あらゆる娯楽が揃い、ありがたい知識も与えてくれる“本”の出番! お見舞い品としても、王道のお花や果物とならび、意外と人気が高いのだそう。今回はスギちゃんの回復を祈って、入院生活にオススメの本を紹介したい。

 まず、入院という陰気な気分を和らげてくれてくれそうなのは、深く考えずに読めて、かつ笑える本。「売り言葉に合言葉」「ざっくらぱん」など、うっかり言い間違ってしまった言葉が盛りだくさんの『金の言いまつがい』『銀の言いまつがい』(監修:糸井重里、編集:ほぼ日刊イトイ新聞/新潮社)は、がんがんツッコんで頭も心も柔らかくなること間違いなし。リリー・フランキーが集めた脱力名言集『増量・誰も知らない名言集』(幻冬舎)や、フリーダムすぎるピース又吉とせきしろによる自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』(幻冬舎)なら、あまり読書をしない人でも読みやすい。エッセイ好きの人には、日常の隠れたユーモアを拾いまくり! な抱腹絶倒随筆『絶叫委員会』(穂村弘/筑摩書房)と『気になる部分』(岸本佐知子/白水社)を大推薦。また、鼻に詰めたチョコボールが命取りになるといった低レベル臨死体験集『死ぬかと思った』(林雄司/アスペクト)も、バカバカしさで痛みも忘れられそう。ただし、タイトルがやや不謹慎なので、お見舞いで持参するには気心が知れた相手に限るかも!?

 文字を読むのはしんどい……という場合は、絵本や写真集なんてどうだろう。たとえば、『あさになったのでまどをあけますよ』(荒井良二/偕成社)は、何気ない日常のありがたさ、かけがえのなさが伝わる絵本。美しい風景画のなかに隠し絵などの遊び心がふんだんに散りばめられた『旅の絵本』(安野光雅/福音館書店)は、何度も読み返したくなる一冊だ。病室の窓からの眺めに飽きたときには、世界中を空の上から切り取った『新365日空の旅―かけがえのない地球』(ナタリー・シャヒーン、ヤン・アルテュス・ベルトラン、 宮本俊夫/ピエ・ブックス)を。写真とともに環境や貧困問題などについて考えるヒントも含まれているので、見識を深めることもできそうだ。ほのぼの&ゆるゆる気分を味わうなら、愛らしいパンダの写真集『パンダちゃん』『コパンダちゃん』(菅野ぱんだ/リトルモア)がおすすめだ。

 あと、食事制限がない人ならば、おいしそうな写真が並ぶ料理本もいいかもしれない。愛情たっぷりのお母さんレシピがあたたかい本『自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん』(白山米店お母さん/ミシマ社)や、食欲をそそられる家庭料理が並ぶ『LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。』(飯島 奈美、糸井 重里/東京糸井重里事務所)を読めば、早く食べたい! 回復したい! という気持ちが高まるはず。まあ、肥満気味のスギちゃんには不向きかもしれないのだが……。

 最後に。いま、この記事を病室で読んでいるという人にとって、読書によって入院生活が少しでも有意義な時間になりますように。そして、スギちゃんへ。一日も早いワイルド回復を祈ってるぜぇ!