『ごんぎつねの夢』(本岡類著、新潮文庫)4月24日発売!名作「ごんぎつね」の結末が、変えられた!? 有名童話にまつわる哀しい史実が現代とシンクロする書下ろしミステリー

株式会社新潮社

公開日:2024/4/26

「ごんぎつね」のラストシーンが、2つあったことをご存じでしょうか。この知られざる史実を巧みに取り込んだ本岡類氏のミステリー『ごんぎつねの夢』(文庫書下ろし)を、新潮文庫より発売いたします。

「ごんぎつね」は教科書にも採用されている名作ですが、本書は、ほのぼのとした童話とは裏腹の衝撃的な事件から始まります。

――15年ぶりのクラス会にキツネ面の男が乱入し、散弾銃を発砲。SATにより射殺された犯人は、なんと恩師だと判明します。射殺される直前、クラス会幹事の有馬に犯人が託したメッセージは、「ごんぎつねの夢を広めてくれ」。ノンフィクションライターの有馬が、不可解な言葉の意味を探っていくうちに、次第に恩師の謎めいた過去が見えてきます。同時に、名作「ごんぎつね」にまつわる哀しい史実や、かつての消えた同級生の秘密までが明らかになって……。

すべての謎が解けた時、犯人は「原稿」の中に隠れていた――。切なさと希望に満ちた読み味のいいミステリーです。

■著者略歴
本岡類
1951(昭和26)年、千葉県生れ。早稲田大学政治経済学部卒業後、出版社に入社。’81年「歪んだ駒跡」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビ ュー。’93(平成 5 )年には、『真冬の誘拐者』が直木賞候補となる。主な小説に、『鎖された旅券』『羊ゲーム』『夏の魔法』『愛の挨拶』など。また、母親の介護をきっかけにヘルパー 2級の資格を取得、特別養護老人ホームに勤務した経験を書いたノンフィクション『介護現場は、なぜ辛いのか 特養老人ホームの終わらない日常』をはじめ、『大往生したいなら老人ホーム選びは他人にまかせるな!』などがある。小説の近著としては『聖乳歯の迷宮』がある。

■書誌情報
書名 ごんぎつねの夢
著者 本岡類
発売日 2024年4月24日
造本 文庫
定価 781円(税込)
ISBN 978-4-10-127612-0

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