ただの妹に興味ありません!! 斬新すぎる妹ライトノベルベスト5
更新日:2013/8/2
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』など、妹モノのライトノベルは人気なものが多いラコ。ただ、そんなライトノベルの中には、ちょっと“変”な妹たちが登場することも。そこで、今回はライトノベル研究者の山中智省さんにそんなちょっと変わった妹の登場する作品をピックアップしていただいたラコ!
山中智省-ライトノベル研究会所属。著書に『ライトノベルよ、どこへいく―一九八〇年代からゼロ年代まで』(青弓社)
- 1位
- 妹は侵略者
- 著者名:日下 一郎
- 発売元 : PHP研究所
- 価格:669円
異世界から出現した謎の勢力と人類が戦うというライトノベル。しかし、その謎の勢力は自らを人類に「妹」として認識させる侵略者だった。侵略者であっても、かわいい妹の姿であれば攻撃することはできない。追い詰められていく中、人類は実際の兄と妹を使い、「妹力」で飛ぶ戦闘機「デバイシス」を開発して、反撃に出るのだが…。「発想の飛びぬけた変化球的な作品だけど、まっとうなSF要素もある作品です」
- 2位
- 妹は未来人
- 著者名:かじいたかし
- 発売元 : ホビージャパン
- 価格:669円
23世紀、漢字が消え、萌えが社会の隅々まで浸透したメインカルチャーとなった日本に生きる作家志望の主人公と、その妹が、とある事故で21世紀にタイムスリップしてしまうというライトノベル。妹は、この時代では特殊技能となった漢字を読むことのできる才能豊かなキャラクター。「出版された当時、新聞やウェブ上で大きな話題となった作品です。現代社会を皮肉ったディストピアSF作品ともとることができます」
- 3位
- 妹はゾンビ
- 著者名:伊東 ちはや
- 発売元 : PHP研究所
- 価格:761円
交通事故で死んでしまった妹の葬儀の日、謎の女から手渡された薬を妹に与えると、妹は蘇りゾンビとなってしまった。主人公はそんな妹を救おうとするのだが…。 「ゾンビになった妹は主人公を文字通り『食べちゃいたいくらい』愛しています。禁断の兄弟愛の領域に踏み込んだものとしても読める作品です」
- 4位
- 妹は魔王の娘
- 著者名:上栖綴人
- 発売元 : ホビージャパン
- 価格:669円
異世界の魔王の侵攻から世界を救った勇者が、元の世界へと帰還して、美少女を相手に奔放に振る舞うというライトノベル作品。作中の妹は、倒された魔王の娘であり、主人公の暁月の妹として暮らすことになってしまう。 「魔王の娘という特殊な設定ですが、いわゆる義理の兄妹関係が描かれています。突然妹になってしまった側の戸惑いや、それを乗り越え仲を深めていくところに萌えることができます」
- 5位
- 妹は超優秀な魔法師
- 著者名:佐島勤
- 発売元 : アスキーメディアワークス
- 価格:594円
魔法の技能を養成する魔法科高校を舞台に、ある欠陥を抱える劣等生の兄と、全てが完全無欠な優等生の妹の波乱万丈な学園生活を描いた作品。 「兄が妹を守るのではなく、むしろ妹が兄を守るという逆転した立場の作品です。兄を『お兄様』と言って引き立てようとする姿に萌えますし、もちろん兄の凄さも知った上で慕い続けているところがいいですね」
また、山中さんに昨今の妹モノライトノベル事情を聞いたところ、「今や、妹モノラノベは、妹という要素をどのように面白くひねることができるかに力が入れられているところがあります。また『俺妹』といった作品は中高生の女子にも人気があり、もう少しすれば今の10代からまた新しい妹モノジャンルの作品が生まれてくるのかもしれません。」とコメントをいただいたラコ。
他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!