人気風水師・李家幽竹先生が指南　どうなる!? 2012年の運気＆出版・電子書籍業界

電子書籍は流行りの作品、紙の書籍はじっくり読む作品を

風水暦では節分が1年のはじまり。2012年は2月4日がそのはじまりの日にあたります。この新しい年における出版界・電子書籍業界の流れについて、李家幽竹先生に風水的に解説してもらいました。さらに、風水においての運気はその人がとった行動によって変化するもの、という考えから、ラッキーを呼ぶ行動と運気アップするおすすめ本を紹介！ 生まれ年から自分の九星を確認して、チェックしてみてくださいね～！

李家幽竹 りのいえ・ゆうちく●韓国・李王朝の流れをくむ、ただ一人の李朝風水師。「風水とは、環境を整えて運を呼ぶ環境学」という考え方のもと、衣・食・住、行動全般にわたる様々な分野でアドバイスを行っている。女性らしい独自のセンスで展開する風水論は幅広い層の女性に支持されている。現在、テレビ・雑誌を中心に、鑑定・講演・セミナー等でも活躍中。著書も多数出版。2011年1月より、韓国観光名誉広報大使を務めている。 最新情報は「李家幽竹オフィシャルウェブサイト」http://www.aqua-leaf.jp

2012年は「六白金星」が中宮に位置する「金」の年。六白土星のもつ「金」の気はグレードアップとともに伝統などをつかさどります。2012年の出版界も、変化が求められると同時に定着していくものを重視すること、全てを変えるのではなく良いところ・悪いところを使い分けていくことが発展のカギを握るでしょう。

もちろん電子書籍は発展していくでしょう。ただし、読み手としては電子書籍ばかり読んでいては運を欠くことになってしまいます。電子書籍と紙媒体では、得られる運気が違います。電子書籍から得られるのは“発展”の運。流行りものやちょっと興味をくすぐられているものなどは電子書籍で触れるとよいでしょう。逆に紙媒体は自分のベースの運を高めてくれるので、しっかり向き合いたい作品は紙媒体で読むとよいでしょう。

何でも切る・何でも取り入れるのではなく、見分けて、使い分けること。出版界も読み手もバランスを大切に考えて行動することが、運気アップにつながります。作品的なことで言えば、昔のリメイクや実際に存在した人物に脚光を当てるなど、“古きよきもの”を見直すような作品が今年の風水的な流れに合うので、ぜひ注目されるとよいと思います。

■2012年　九星別運勢＆運気がアップするオススメ本

自分でしっかり考え、学び、内面の美しさを磨きましょう どれだけ自分の世界を広げられるかが運気を大きく左右します。習い事をはじめたり、興味のあることをしっかり学ぶ一年にしましょう。また、「美」も開運のカギ。さらに外面より所作や言葉づかいなどの美しさを心がけて。 　 【運気アップ書籍キーワード】 推理もの。特に賞をとったような推理小説。しっかり自分で考えて先を読むようなジャンルが◎。

『容疑者Ｘの献身』　東野圭吾　文藝春秋　660円 第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞受賞、「本格ミステリベスト10 2006年版」「このミステリーがすごい！2006」などでも1位を獲得した、天才物理学者・湯川学が謎に挑むガリレオシリーズ第3弾。米ミステリー作家協会の「エドガー賞」最優秀小説賞候補にも選ばれた。

愛情をあらわす「水」の気を大切に。悲観的な考え方は絶対NG！ 「水」の気を大切にすることで運気が充実します。お風呂はもちろん、風水では「水」に属する寝室や髪の傷み、肌荒れをしっかりケア。心の状態も影響しやすいので、視野を広く持ち、心に負担をかけないよう生活して。 　 【運気アップ書籍キーワード】 恋愛もの。明るくてベタなくらいのロマンス系がよい。愛情を示す「水」の気を大切に。悲恋物はNG。

『植物図鑑』　有川浩　角川書店　966円 角川書店のケイタイ小説サイト「小説屋　sari-sari」で08年6月～09年4月まで連載された恋愛小説。ある日道端に落ちていた好みの男子。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。野に育つ草花に託して語られる、最新にして最強の恋愛小説。

自分のベースにあるものを見直すことが幸運のカギを握る 身近な、生活のベースになっているものに幸運があります。願いを叶えるヒントも家族や友人、職場などで見つかるでしょう。ちょっとした幸せを感じるほどさらに運も上がるので、負担になる恋愛や部屋の不要物は処分して。 　 【運気アップ書籍キーワード】 （日本の）実在の人物をテーマにしたフィクションの歴史ものや小説。自分のベースに触れられるものがよい。

『運命の人』　山崎豊子　文藝春秋　514円 毎日出版文化賞特別賞受賞作。現在TBS系列にて本木雅弘主演でドラマ放送中。機密情報を国会議員に漏洩した新聞記者が国家公務員法違反で有罪となった’71年の「外務省機密漏洩事件」を材にとり、国家権力に叩きのめされた男の挫折と再生劇。

速さと動きが運を活性化。動いて、成長を体感して 自分の成長を実感・体感することが運気を呼び寄せ、自分のステータスを高めることができる一年。資格取得、ボランティア、ダイエットなど、小さなことでもいいので行動した成果がダイレクトに感じられることにトライ。 　 【運気アップ書籍キーワード】 サスペンス・アクション物。速さ、動くことが運を活性化。

『ストロベリーナイト』　誉田哲也　光文社　630円 現在フジテレビ系列にて竹内結子主演でドラマ放送中。警視庁捜査一課殺人犯捜査係に配属された女性警官・姫川玲子を中心とする個性あふれる刑事達が凶悪な難事件に挑む姫川玲子シリーズ第一弾。

人との縁や、流行りモノを見極めながら積極的に取り入れましょう 新しい運を築くための一年。いい縁や絆が運を活性化するので、人が集まる場所には積極的に出かけましょう。逆に不要な縁を見分けることも必要。SNSなどを利用するときはできるだけ相手のことがわかるサービスを選んで。 　 【運気アップ書籍キーワード】 今、流行している本、またはちょっと怖いくらいのホラーもの。風の流れ・時の流れを意識して。

『ジェノサイド』　高野和明　角川書店　1890円 2012年本屋大賞ノミネート、第二回山田風太郎賞受賞、このミステリーがすごい！2012年版に選ばれるなど話題の作品。死んだ父からメールが届いた大学院生と不治の病を患う息子のために極秘任務を引き受けた傭兵の人生が交錯、驚愕の真実が明らかに。

人として正しい行いを考え、意識して心がけることで運を強固に 過去9年間の集大成の年。人に感謝されたこと、自分を向上させたことなどいい行動を振り返り、意識することが運の地盤を固めます。また今年の運気を強く受けるので、常に人として恥じることのない行動を心がけて。 　 【運気アップ書籍キーワード】 文芸もの。太宰治やドストエフスキーなど、いわゆる文豪の作品に改めて触れてみて。そのような作品を改めて解釈したものなどもおすすめ。

『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』　三上延　アスキー・メディアワークス　620円 シリーズ累計100万部を突破し、2012年本屋大賞にノミネートされたライトノベル。古書に関して並外れた知識を持つ古本屋の店主・栞子が、古書の謎と秘密を解き明かしていく。作中には夏目漱石や太宰治らの古書が登場。

上質な「金」の気を大切にして、大きく運気をアップしましょう 今年の行動が最も運気とつながりやすいのが七赤金星の人。ボランティアをしたり、他人に優しい言葉をかけるなど、人や社会に正しい行動をとることを特に心がけて。その行動による自分の成長を実感することが運を開きます。 　 【運気アップ書籍キーワード】 ロイヤルファミリー・王朝・王様・貴族社会などが出てくる物語。舞台はアジア圏でもヨーロッパ圏でもよい。

『テンペスト』（全4巻）　池上永一　角川書店　各609円 100万部突破のベストセラーで昨年NHK BSでドラマ化され今年1/28より映画が公開。19世紀の琉球王朝を舞台に、性別を偽り宦官として王宮に仕え、後に側室となり王の子を産んだ女性の波乱万丈の物語。

よいお金の使い方と、よい「食」を心がけて お金の使い方が運を左右します。今後役立つもの・人のためになるものにお金を出すことが運気を上昇させ、無駄な出費が金運だけでなく全体の運気をダウンさせます。また、質の悪い「食」は金運を下げるので注意しましょう。 　 【運気アップ書籍キーワード】 「食」を扱った小説や推理小説、人間ドラマ、またはコメディー。「食」といっても直接的なレシピ本はNG。

『花のズボラ飯』　漫画：水沢悦子　原作：久住昌之　秋田書店　580円 宝島社「このマンガがすごい！」2012版オンナ編第1位に選ばれた作品。単身赴任の夫を持つ一人暮らしの主婦が、毎日自分のためだけにズボラだけど美味しいご飯を作っていくグルメ・ショートコミック。

変化が運を呼びます。今の自分を改善して改革しましょう 今の自分をリニューアルして行動することが大きく運を変化させるチャンスの年。部屋の不要品を捨てる、自分のマイナス面を改善するなど、新しい環境を作る基盤を作ってからやりたいことをはじめると運気が向いてきます。 　 【運気アップ書籍キーワード】 革命を扱ったものやSF。変化が運を呼ぶ。時代の変化や今の時代から「変化」した世界を描いた作品がよい。

『文明の子』　太田光　発行:楓書店 発売:ダイヤモンド社　1680円 地球、そして地球とは別の進化を成し遂げた星の過去と未来に秘められた謎。新たな文明に踏み出すために動き始めた子供たち。パラレルワールドが絡み合い紡ぎ出す壮大な物語。先日発売された爆笑問題・太田光の2作目。