台湾発! 注目の万能調理器でおかずもスープもスイーツも! 「電鍋」ならスイッチオンで簡単に

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公開日:2022/7/2

ぜーんぶ電鍋!
ぜーんぶ電鍋!』(山田英季/主婦の友社)

 台湾生まれの「電鍋」をご存じだろうか? 台湾では一家に1台あるというロングセラーの国民的家電で、「炊く」、「煮る」、「蒸す」、「温める」がこれ1台で全部叶うという万能調理器。今、日本でもじわじわブームになっている。

 具体的にどんなことができるのかは、電鍋を使ったレシピ本『ぜーんぶ電鍋!』(山田英季/主婦の友社)を見れば一目瞭然。本書をめくると、とたんに電鍋が欲しくなる!

材料を入れてスイッチを押すだけ! 初心者さんも失敗知らず

 発売当初は炊飯器として売られていたという「電鍋」。だからご飯を炊くことはもちろん、じっくり煮込んだり、ふっくら蒸したりすることが得意。材料と水を入れたら「炊飯スイッチ」を押すだけ、というシンプルな操作も人気の理由だ。

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ぜーんぶ電鍋! P7

 カラーバリエーションもたくさんある。中には日本の家電には珍しいビビッドなカラーも。どこか懐かしさを思わせるレトロなフォルムがまた、好きな人にとってはたまらないデザインだろう。

 調理家電の中には高額なものもたくさんあるが、これは比較的手に入れやすい価格なのも魅力。子どもがいる家庭はもちろん、一人暮らしのキッチンに置いてもきっといろんな場面で活躍してくれそうな便利な1台といえる。

ぜーんぶ電鍋! P9

材料を切って電鍋に入れたら、あとはほったらかしでOK

 さて、ここからは電鍋の具体的な魅力を紹介していこう。

 まず使い勝手のよさを実感したのが、ほったらかしにできること。材料をセットしてスイッチを押したら、その後はいちいち火加減を見たりしなくていいので、家事や仕事を片づけたりと時間を有効に活用できる。

 しかも電鍋があるとレシピの幅がぐんと広がる。例えば日常使いしづらいかたまり肉も、電鍋を使えばスイッチひとつでしっとりジューシーな蒸し豚に。サンチュやコチュジャンと一緒に盛りつければ、サムギョプサル風の1皿がいとも簡単にできてしまう。

ぜーんぶ電鍋! P22-23

 ポトフや参鶏湯のようなスープや、カレーや肉じゃがなどの煮ものも、中まで味がしみ込み、お肉もホロホロの食感に仕上げることができる。我が家のように夕方はいつもバタバタ…という家庭にとって、スイッチを押すだけで手間のかかるごちそうがこんなに手軽に作れるなんて、こんなに助かることはない。

ぜーんぶ電鍋! P38-39

2品同時に調理もできる!

 そしてもうひとつ、電鍋ならではのメリットといえば一度に2品が同時に作れること。電鍋の中を平ざるや耐熱皿などで区切って、下段でメインのおかず、上段で副菜、という感じで使えば、これ1台で立派な夕飯が完成してしまうのだ。

ぜーんぶ電鍋! P64-65

 上段では野菜の蒸しもののほか、豆腐や鮭を蒸したり、半熟卵を作ったりすることが可能。蒸し料理はレンジでもできるのだが、電鍋は水蒸気の熱でじっくり素材の旨みを引き出すから、野菜は甘く、豆腐はふっくら。レンジで一気に加熱するよりも数段おいしく仕上がる。

 本書はそんな電鍋の特長を活かしたレシピをたっぷり掲載。ルーローハンやジーロー麺といった人気の台湾料理や、プリンやパンナコッタなどのスイーツ、台湾の家庭でのリアルな使い方なども紹介されている。

 電鍋には、ヘトヘトな毎日から解放してくれそうなうれしいメリットがたくさん! もし一目惚れで買ったとしても、バリバリ日常使いできるのでご安心を。

文=齋藤久美子

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