心当たりがある人も多い? 服が脱ぎっぱなし、食卓がごちゃごちゃ…「名もなき家事」から生まれた妖怪図鑑!

文芸・カルチャー

公開日:2022/7/30

いえのなかのぼやき妖怪ずかん
いえのなかのぼやき妖怪ずかん』(絵:西武アキラ、文:こざきゆう、原案・文:矢野貴寿/ポプラ社)

 2022年7月22日(金)に、ポプラ社から絵本『いえのなかのぼやき妖怪ずかん』が発売された。一風変わった“妖怪の絵本”は早くも大きな注目を集めており、ネット上には「心当たりがありすぎる」「ぼやき妖怪www」など、様々な反響が寄せられている。

 服が脱ぎっぱなし、食卓がごちゃごちゃ、トイレットペーパーが切れたまま…。そんな家の中の、小さな「名もなき家事」が妖怪化。フクヌギッパ、ショクタクゴチャゴチャ、ペーパーカラカラなどビジュアルも名前も面白い妖怪たちが、リアルな“ボヤき”を披露していく。

 イラストもかなり本格的で、昔の妖怪絵巻のような雰囲気を醸しつつ、それでいてユーモアたっぷりに妖怪たちが描かれている。また、思わず「あるある(笑)」と呟いてしまいそうになる79種類の妖怪が図鑑形式で紹介されているため、子どもはもちろん大人が読んでも楽しめる絵本だろう。

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 具体的には、哺乳綱霊長目ヒト科のチンパンジーといったように、ぼやき妖怪が5つの「目」と10の「科」に分類されている。中には「つかいっぱなし目 ソノママナノ科」「ごちゃごちゃ目 アツメテルノ科」など、文字を追っているだけで笑ってしまいそうになる分類も。

 実は家庭において、一般的な家事より「名もなき家事」の方が負担は大きいという話がある。また子どもがいる家庭では、夏休みに家事負担が増えるといったデータもあるそうだ。そんな今の時期にピッタリな絵本『いえのなかのぼやき妖怪ずかん』。すでに購入者からは、絶賛の声が寄せられている。

 例えば『いえのなかのぼやき妖怪ずかん』を参考にして、「名もなき家事」を夏休みの自由研究のテーマにしてみるのもいいかもしれない。他にも子どもに家事を手伝ってもらうキッカケとして、同書を役立ててみるのもおススメだ。

 家族みんなで楽しみながら「名もなき家事」について気づける絵本『いえのなかのぼやき妖怪ずかん』。興味のある人は、ぜひ手に取ってみてほしい。

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