佐伯泰英の傑作時代小説「酔いどれ小籐次」シリーズ堂々完結!「読み終わるのが惜しくもあり」「佐伯先生ありがとうございました」

文芸・カルチャー

公開日:2022/11/16

御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)
御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』(佐伯泰英/文藝春秋)

 作家の佐伯泰英氏が手掛ける時代小説「酔いどれ小籐次留書」シリーズが、2022年8月に発売された『御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』をもってついに完結。ファンの間で「酔いどれ小籐次終わってしまった! 寂しさというか脱力感はあるが、それと同時に心の中にじわじわとあったかいものが拡がっていく…」「完結おめでとうございます! 大好きなシリーズなので終わってしまって寂しいです」「ついに完結! 読み終わるのが惜しくもあり」などなど、反響を呼んでいる。

 同シリーズの主人公は、研ぎ仕事を生業にしている大酒飲みの赤目小籐次。これまでのシリーズで小籐次は、町で起こった事件に巻き込まれたり、刺客に命を狙われたり、時には自ら戦いに身を投じたりと、様々な冒険を繰り広げてきた。

 そして今作『御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』で小籐次と息子の駿太郎は、ついに先祖の暮らした豊後森藩の地に降り立つ。地元の美味と、湧き出る豊かな湯、野湯と風景を堪能する小籐次たちだったが、権力を増大する国家老一派と対抗する一派の不穏な事情を知り、心は晴れない。

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 そんな中、藩主・久留島通嘉から小籐次に呼び出しが。藩主が江戸から小籐次を連れてきた本当の目的とは…。また赤目小籐次一家の帰りを待ちわびる江戸の人々も、ある計画を進めていたのだった――。

 巻末付録「森藩・玖珠山中をゆく~その時、小籐次の背中が見えた」も収録されている同書に、Twitterでは多くの読者がハッシュタグ「#小籐次完結」を付け、コメントを寄せた。「長い旅でございましたが、終わってしまうのはとても寂しいです。振り返ってみて、真っ先に『死損ない』『雪染まる』が思い出されます」「読み進みどんどん減っていく残りの頁。物語がどう着地するのか期待と終わってしまう寂しさが同居」「完結編も楽しい展開で、残りページが少なくなるのを気にしながらも一気に読み切った。終わったか~!」「これで小藤次ともお別れかと思い、寂しい気持ちになりました」「もう完結とは、寂しい限りです。小籐次も歳をとりましたが、また一味違った活躍を特別編にて期待したい。佐伯先生今までありがとうございました」といった声が。完結巻ということで、感慨に浸る人も多かったようだ。

 一方で、「2、3年後に一度、その後の赤目家か駿太郎の話を書いてください」「また新たなエピソードがあると嬉しいですね!」「特別編とかスピンオフとかやってほしい! 期待してます」など、続編を待ち望む声も多く寄せられている。

 『御鑓拝借』から始まった長きにわたる物語。その結末を、ぜひ見届けてほしい。

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