累計2000万部に迫る大ヒットシリーズ『居眠り磐音 江戸双紙』ついに完結! 佐伯泰英スペシャルインタビュー

ついに完結!第50巻・第51巻2016年1月4日2冊同時発売
累計部数2000万部を目前にした時代小説の大ベストセラーシリーズ『居眠り磐音 江戸双紙』がまもなく完結を迎える。執筆開始から足かけ15年。最終51巻を書き上げた作者・佐伯泰英に、主人公の剣術家・坂崎磐音とともに歩んだ日々と、作品の魅力について語ってもらった。
佐伯泰英 さえき・やすひで●1942年、福岡県生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。スペインの闘牛をテーマにした作品を発表後、99年に『密命』を発表して時代小説に転向。『吉原裏同心』『鎌倉河岸捕物控』などシリーズ多数。
スタートは悲劇だった 『居眠り磐音 江戸双紙』がスタートした2002年は、ぼくが時代小説に転向して4年目。佐伯泰英の時代小説というものが少しわかってきて、ストーリーに緩急をつけるコツみたいなものも飲み込んだ時期でした。最初に書いた時代小説『密命』では、やや力が入りすぎていました。力を抜くべきところを抜いていない(笑)。だから、『完本 密命』というタイトルで手直しを進めているところなんです。 『居眠り磐音』をはじめる頃には…