望月けい、ぶくろて、ペンギンボックスetc…イラストレーターの“最前線”が詰まった「pixiv」監修のイラスト集『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』

　2020年の創刊以来、毎年刊行されている「pixiv」完全監修のイラスト集「VISIONS」シリーズ。今年も新進気鋭の作家陣による代表作と新作を余すことなく収録した『VISIONS 2024 ILLUSTRATORS BOOK』が発売される。発売日は2023年9月28日（木）だ。

「VISIONS」は、クリエイターの「ビジョン（視点、見ている世界）」をテーマに掲げたアートブック。日本だけでなく、海外でも翻訳版が発売されており、全世界でのシリーズ累計発行部数は24万部をゆうに超えている。

　今年も新規掲載のイラストレーターを中心に、第一線で活躍する170人のクリエイターが集結。前年度との作品重複は避けつつ、各々の個性を惜しみなく発揮した作品がたっぷり収録されている。

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　たとえば今作には、『Fate/Grand Order』の概念礼装イラストや『ブルーアーカイブ』で姫木メルのキャラクターデザインを手掛けた、ぶくろて氏の作品も掲載。同氏の代名詞とも言える「にんじんちゃん」をはじめとしたオリジナルキャラクターを2ページにわたって堪能できるので、ファンにとっては垂涎モノと言えるだろう。

　ほかにも、『おでかけ子ザメ』でお馴染みのペンギンボックス氏によるキュートなサメのイラストが収録されている。サメ型の気球に乗っておでかけする「そらにむかって」やオムライス作りに挑戦する「おいしいキャンバス」など、小ザメの愛らしさに溢れた作品には思わず頬が緩んでしまうはず。

　そして、フィンランド出身のKuuranen氏も見逃せないクリエイターの一人。繊細なタッチの画風で、「寂しげな男の子を描くのが好きです」と語っている通り、どこか哀愁を感じさせる「Book hoarder」に心を掴まれる人は多いだろう。

　ちなみに『VISIONS 2024』のカバーイラストを務めているのは、『刀剣乱舞』の京極正宗や『Fate/Grand Order』でバーヴァン・シーのキャラクターデザインを手掛けた望月けい氏。加えて巻末にはインタビューも掲載されており、今回のカバーイラストでこだわった点やクリエイターとしての原点など、同氏の“ビジョン”が語られている。

　そんな豪華な一冊となった『VISIONS 2024』の発売を心待ちにする声も。SNS上には「VISIONS2024を買うべきすぎる！」「望月けいさんが表紙とか、買うしかねえ！」「年に1度のお楽しみになってるから発売日が待ちきれないな」といったコメントが溢れかえっていた。

　全360ページにわたって詰め込まれたイラストレーター業界の最前線。各イラストレーターのファンはもちろん、イラストレーターを目指す人やイラストに興味がある人にはぜひチェックしてもらいたい一冊だ。