『コレットは死ぬことにした』の幸村アルトが贈るハートフル共同生活…!『ピチカートの眠る森』最新2巻に「すべてが最高」「浄化された」と反響続々

マンガ

公開日:2023/10/28

ピチカートの眠る森
ピチカートの眠る森』2巻(幸村アルト/白泉社)

 ピアノ少女と見ず知らずの少年による、奇妙でハートフルな共同生活を描いた『ピチカートの眠る森』。そのコミックス最新2巻が、2023年10月20日(金)に発売された。1巻に引き続き今巻も、癒しの“ゆるキュン”ファンタジーに多くの人が魅了されているようだ。

 著者の幸村アルトといえば、大人気マンガ『コレットは死ぬことにした』の作者として知られている。同作はおよそ7年にわたって『花とゆめ』で連載され、シリーズ累計350万部を突破。人間の少女と神のラブロマンスを軽やかな絵柄で魅力たっぷりに描き、幅広い年齢層のファンを虜にしてきた。

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 そんな幸村が、2022年10月から連載をスタートさせたのが『ピチカートの眠る森』。物語は、箱入り娘の主人公・エミリーが夏休みを利用して、高祖父の建てた別荘に訪れるところからはじまる。一人暮らしを満喫できるかと思いきや、さっそくトラブルが発生。別荘に入ると見知らぬ少年が昼寝をしていて、しかもなぜか家の鍵と権利書まで持っていた…。

 そんな彼の名前は「シュラ」。いわく、家の鍵と権利書は習わしのように旅人の間で受け継がれているそうで、シュラもまた別のバックパッカーから譲り受けたという。最初は不審者かと疑うエミリーだったが、ひょんなことから彼との共同生活を決意。さらに2人の前に、突如別荘を管理する“妖精”たちが姿を現し、ふしぎでハートフルな物語が幕を開ける――。

 突然始まったさわがしい日常とは裏腹に、「秘密」を抱えた登場人物たちのバックグラウンドは意外と重い。たとえばエミリーは母親の過度なプレッシャーから思うようにピアノが弾けなくなり、吐き気を催すほどピアノが“苦しい存在”となっていた。

 ところが今回の最新2巻では、そんなエミリーが、近所に住むブリジットさんのためにシュラと連弾に挑戦するという。シュラの正体も気になるところだが、はたして無事に演奏を終わらせることができるのだろうか。

『コレットは死ぬことにした』と同様、優しくて悪意のない世界が舞台となっている『ピチカートの眠る森』。日頃忙しく過ごしている女性や、ときめきを求めているファンには心の栄養剤となっているようで、今作についても「すべてが最高すぎる…!」「幸村先生の表現とか言葉選びが好きすぎて、途中で心臓がギューンってなる」「まるで絵本を読んでいるかのよう。柔らかくてあたたかい世界」「読み終わると心が浄化された感じになる」「もしかして本からマイナスイオン出てる?」といった感想が続出している。

 ちなみに2巻の発売を記念して、現在白泉社のYouTubeチャンネルでは俳優・七海ひろきによる朗読ボイスを公開中。『花とゆめ』22号に掲載された先生描きおろしのSPショート「ピチカートの眠る森 夜と朝のはざま」をボイス化したもので、本誌には収録時の感想や収録風景なども掲載されているそうだ。ぜひお見逃しなく。

 ピアノが弾けない悩みを抱えながらも、前向きに生きるエミリーの姿には、きっと誰もが応援したくなるはず。ちょっとずつ変化する2人の関係性にも注目しながら、メルヘンチックな物語の世界にどっぷりと浸かってみてはいかがだろうか。

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