月収1000万円を稼ぐには時給は6万円以上。この先努力をして稼ぎたい数字「ドリーム時給」をイメージしポジティブに挑戦する

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PR更新日:2023/11/29

今日死んで、明日を生きる。人生を変えるには「捨てる」だけでいい
今日死んで、明日を生きる。 人生を変えるには「捨てる」だけでいい』(住谷杏奈/イマジカインフォス)

 毎日が辛くても、マインド次第で「人生はいつだって、何度だってやり直せる」。お笑い芸人・レイザーラモンHGとの結婚を機にタレント業を引退、専業主婦から「総売上500億円」を稼ぐ実業家へ転身した住谷杏奈さんの著書『今日死んで、明日を生きる。 人生を変えるには「捨てる」だけでいい』(イマジカインフォス)は、生きる希望を与えてくれる。

 プロレスで負った夫の大ケガにより、家計を守るため「稼ごう」と決意。ブログ、コスメ商品開発、カフェ開業、ブランド立ち上げ、サロン開業…と、実績を見ると順風満帆だ。しかし、半生では「失敗」もあり、「常に人生をリセット」してきたと著者は振り返る。

 成功ではなく「失敗や後悔」で、人生を「バージョンアップ」させるためのマインドとはいかなるものか。本書の内容を紹介する。

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■自身の価値をイメージする「ドリーム時給」

 自分を認めるのは、第一歩だ。自分は「何者でもない」「価値のない人間」と考えていると「今の環境から抜け出せない」。ひいては、「時間もお金もドブに捨ててしまう」と、著者は言う。

 日本ではなぜかお金の話が敬遠されがちだ。しかし、自身への対価は「あなたへの評価であり、実績」とする著者の主張には納得できる。生きる上では欠かせないもので、お金があれば人生に「余裕」が生まれ「選択肢」や「可能性」も広がる。ことわざ「時は金なり」が意味するように、時間の「価値」も同様だ。

 では、お金も時間も浪費せず、自身の「価値」を上げるために何をするべきか。著者がすすめるのは「ドリーム時給」をイメージする生き方だ。

 まず、将来「この先努力をして稼ぎたい数字」をイメージする。漠然とした金額でかまわず、例えば、「月収1000万円」とイメージしたのであれば「1ヶ月20日で割ると日給は約50万円」「1日8時間労働としたら、時給は62500円」と、具体的な「時給」を割り出す。

 今や、実業家の著者は、昔から自身の「ドリーム時給」をイメージしていたと言う。実際、想像してみると“自分にもまだ可能性があるんじゃないか”とポジティブな気持ちもわいてくる。

■他人の目を気にするのは「時間がムダ」

 他人の目を気にし過ぎて、身動きが取れないのは辛い。しかし、知人との「爆弾発言っぼい世間話」をしている最中に「誰が聞いているかわからないですよ!」と指摘されて、「誰も私のことなんか知らないし、誰も私のことなんて見てないし気にしてないよ!」と返す著者の姿勢には、励まされた。

 多くの人は「いい人だと思われたい」と「仮面」をかぶり、他人と接している。ともすれば、相手の「機嫌をそこねちゃうかな」と思い、過度に遠慮して自分を出せずにいる。

 しかし、一目置かれたいなら「バカにしてもらってもよくも悪くも話題になったもん勝ち!」と開き直るほどの姿勢でいるべき。普段「そんなに他人のことって見てますか?」という著者の問いかけは、逆説的に、人は自分を見ていないと気づかせてくれる。

 人の目を気にするより、自分を第一に。機嫌をうかがうだけ「時間がムダ」と言い切る著者の主張は、自分を出せずに「モヤモヤ」して仕方ない人たちすべての背中を押してくれる。

 ポリシーは「即行動」。人生を何度も「リセット」し、常に改善しながら「アップデート」してきた著者の生き方から、学ぶべきことはたくさんある。冒頭「あなたが今の自分に満足しているのならば、今すぐにこの本を閉じてください」と問いかける本書は、多くの人にとって人生の道しるべとなるはずだ。

文=カネコシュウヘイ