不気味にも程がある…イラスト集『怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION』が話題! 10名の人気クリエイターが目撃した“怪異”の数々とは?

文芸・カルチャー

公開日:2024/1/13

怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION
怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION』(KADOKAWA)

 現実にはありえないモノ。背後から近づくナニカ。そんなおぞましくも美しい怪異の数々が収められたイラスト集『怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION』が、2023年12月20日(水)に発売された。早くもSNS上にはさまざまな反響が寄せられているが、読者はいったい“何を”目撃してしまったのだろうか――。

 同書は10名のクリエイターたちが怪異の目撃者として、その証言をイラストとともにまとめたオムニバス形式の画集。目撃者にはギギギガガガ氏、キギノビル氏、子畑氏、怖いバーコード氏、ノInH氏、ほし氏、メルヘン村 村民R氏、やたら氏、fracoco氏、Toy(e)氏といったSNS上でも注目を集めるクリエイターたちが名を連ねており、彼らが目の当たりにしたという不気味で恐ろしいナニカが全編にわたって紹介されている。

怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION P9

 たとえば最初の目撃者・ギギギガガガ氏の手記は文字がところどころ読めなくなっているが、どうやら古くから存在する言い伝えや海に潜む怪異の記録を収集していたようだ。「No.4 遊覧船」では、数年前に捨てられたという遊覧船が禍々しく描かれており、その姿はまるで生き物のようでもある。なお、この記録は現場に残された遺留品の映像を参考にしたもので、遊覧船に遭遇した撮影者の安否は不明らしい。

advertisement

 一方、2人目の目撃者であるキギノビル氏は、2018年からSNSを中心に活動しているイラストレーター。主に異形をモチーフとした作品を制作しており、今回は資料収集や調査の過程で目撃したという怪異を提供している。

怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION P25

 そのなかのひとつ「No.8 最終面接」は、一見するとただの面接風景のようだが、どうも何かがおかしい。というのも人事担当と思われる人物たちの背後には、機械とも生物とも判別し難いナニカが鎮座しているからだ。

 これは優秀な人材の採用を促進するために導入した「慧眼を持つ異形」らしく、就活生の情報を瞬時にデータ出力できるという。大変使い勝手のいい怪異だが、その不気味な姿に就活生が委縮してしまわないか少々心配である。

 ほかにもさまざまな怪異が記録されており、その多くは日常生活に潜んでいる模様。なかでも「森とリスの遊園地 メルヘン村」は佐賀県武雄市に実在するテーマパークで、公式X(旧Twitter)に狂気じみた投稿をし、話題を集めたことも。

 そして今回提供された「メルヘン村 村民Rの手記」では、園全体やアトラクションが紹介されている。しかし、いずれも夜に撮影されているせいか、不気味さに拍車がかかっている印象。まるで廃遊園地のようだが、今でも健全に開園されているようだ。

怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION P92

 そんな怪異報告の数々に、手に取った人からは「不気味にも程がある、けど見ちゃう……」「めっちゃいい画集。結局、そこにありそうなことが一番怖い」「読みながら寝たら案の定メルヘンな悪夢を見られた」などの声が集まっている。

 SNSで注目を集めるクリエイターたちによる怪異報告が集められた『怪異 ANOMALY OMNIBUS ILLUSTRATION』。ひとつのフィクションとして同書を楽しんでほしいところだが、我々のすぐそばに“それら”が潜んでいることもお忘れなく……。