「忘れることはそんなに悪いことじゃない」88歳・現役医師の元気に過ごす秘訣が満載!

マンガ

PR公開日:2024/2/2

にこにこマンガ 88歳現役医師の ときめいて生きる力
にこにこマンガ 88歳現役医師の ときめいて生きる力』(帯津良一:著、ミューズワーク(ねこまき):漫画/主婦の友社)

 ご長寿のお医者様が書かれた本を読む際に、「身体」の専門家としての言葉に注目するという方も多いかもしれない。がん治療を専門にホリスティック医学を実践している帯津良一先生もそんな一人だろう。これまでにも多くの著作を出されているが、このほど『にこにこマンガ 88歳現役医師の ときめいて生きる力』(帯津良一:著、ミューズワーク(ねこまき):漫画/主婦の友社)を上梓された。タイトルにあるように帯津先生は2024年2月に88歳になられるが、現在も現役の医師として患者さんの診療はもちろん、講演会、執筆、取材を精力的にこなしている。本書はそんな帯津先生の「生・老・病・死・食・体」の考え方と元気に過ごす秘訣を満載した一冊。早速、内容の一部をご紹介しよう。

今日よりもよい明日を

 長年がん治療に携わってきた帯津先生だが、がんの進行の経過は100人いれば100通りで「明日のことはわからない」を痛感してきたそう。「そのような状況では、まずは今日一日をしっかり過ごして、それよりも少しでもよい明日を目指すしかない」と実感し、この言葉を先生が名誉院長を務める病院のスローガンにしているという。ベースにあるのは「未来のために今日の一日を大事に過ごす」という考え方。がん患者であるかにかかわらず、誰にでも当てはまる大切な考え方だ。

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何よりも心をときめかせる恋心

「生」の源は「ときめき力」という先生は、中でもわかりやすいときめきとして「恋心」をあげている。先生ご自身、88歳になる現在でも色気ある女性に触りたい、ハグをしたいという気持ちはいまだに好調とのこと(こういうことをあっけらかんと公開してしまうのも帯津先生の大きな魅力のひとつだ)。実際、講演や雑誌の連載などでこういう話をしていたら、講演会では終わってからハグを求めて行列ができることもあるとか。帯津先生の恋心は「一生続きそう」とのこと。流石です!

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忘れることはそんなに悪いことでもない

 年をとると身体の調子も悪くなりがちだが、記憶力の低下に悩む人も多いだろう。記憶力の低下は認知症の始まりなどといわれるが、「忘れるというのはそんなに悪いことでもない」と帯津先生。ご自身もずっと記憶力抜群だったが80歳をすぎてから怪しくなってきたといい、それでも「まったく気にならない」と明るい。むしろ「成功も失敗もあったけど昔のことはもういい、大事なのは未来」と教えてくれていると感じるとのこと。そう考えたほうがはるかに前向きだろう。

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目には青葉 朝の気功に 夜の酒

 先生の養生訓を表した一言。朝の気功で生命場のエネルギーを回復したら、昼間は存分に仕事をして、夜は「今日も終わった」と旬のものを肴に一杯を味わうのが最大の楽しみなのだという。健康を考えると「お酒は控えめに」というメッセージが当たり前に出てきそうなのに、「酒は良薬」とばかり楽しそうに語る姿も帯津先生の大いなるチャームポイントだ。なんと夕方6時から飲み始めるためにどんどん早起きになり、いまは3時半起きなのだとか。

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 よく患者さんに「先生にお会いするだけで元気になれます」と言われるという帯津先生。ところどころ挿入される漫画にもほっこりしながらつい笑顔になってしまうのは、本を通じて帯津先生のエネルギーを感じるからかもしれない。元気が出てきて、未来が楽しみになってくる一冊だ。

文=荒井理恵

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