シワも毛穴も塗るほどに悪目立ち! 薄塗りでも崩れずきれいな肌に仕上げる方法とは? ヘアメイクアーティスト・化け子さんの驚きのテクニックを公開

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公開日:2024/3/7

48歳からのメイクの強化書 笑って学べるマンガで化け活。
48歳からのメイクの強化書 笑って学べるマンガで化け活。』(化け子:著、あらいぴろよ:イラスト/主婦の友社)

 激動の子育てとコロナ禍という言い訳で、メイクに手を抜くこと数年。先日久々に気合を入れてメイクしようとしたら、なんか変! そもそも10代の頃から何をどうしていいのかよくわからず、気合を入れたつもりなのに「今日化粧薄いね!」と言われてしまった私。アラフォーにさしかかり加齢も止まらず、もうどうしていいのかわかりません……!

 そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのが『48歳からのメイクの強化書 笑って学べるマンガで化け活。』(化け子:著、あらいぴろよ:イラスト/主婦の友社)。著者は芸能界の第一線で35年以上ヘアメイクアーティストとして活動し、登録者数33万人のYouTubeチャンネル「ヘアメイク職人_化け子」も運営する化け子さん。彼女が8人の相談者の悩みに応える形で本書は進んでいきます。

本作品を試し読み

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イエベ・ブルベではなくオバベ⁉

 本書で一番私が「なるほど!」と共感したのは“お気に入りのリップが似合わなくなっていたらオバベの始まり”という言葉。「それわたしーー!!」と絶叫したくなるほど頷いてしまいました。オバベとは、年齢とともにくすんで似合う色が変化した肌=オバさんベースのことを指す化け子さんの造語。

 冒頭の久々にメイクしたときの違和感はまさにこれ、似合うと思っていた色が似合わなくなっていることからくるものだったのです。化け子さんはそんな相談者に似合う色を改めて伝授。

P122-123

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 ベースメイク、ポイントメイクそれぞれをどんな基準で選ぶべきか教えてくれます。

ファンデーションは小豆一個分…って何も隠れなくないですか!?

 もうひとつ激震したのは、本作のイラストを担当するあらいぴろよさんが相談者である「ベース迷子」について。肝斑など加齢で悩みが増えベースメイクはマストなのに、塗ったそばから毛穴落ちしてしまう。皺やほうれい線が目立つのも気になる、というのがお悩みの内容です。

 それに対して化け子さんは「塗りすぎ」と指摘。確かに私もメイクがすぐ落ちるけど、そもそもあまりメイクしてないし塗りすぎ問題は関係ないな…と思っていたら、化け子さんから「ファンデーションは小豆一個分」という衝撃のお言葉が。

P28-29

P28-29

 私も「それじゃ何も隠れないじゃん!」と作中のあらいさんと同じツッコみをしてしまいましたが、ファンデーションは肌の質感を整えるために使うもの。ファンデーションで何かを隠そうという発想自体が間違っているのだそうです。つまり「自分は薄化粧」と思っていたのは間違いで、実は厚塗りしていたという事実が私の中で発覚。手数が少ない=薄化粧と思っていた自分を今恥じております……。

 肌の粗を隠すのはコンシーラー、もっといえばスキンケアで肌の土台を整えるのがまず第一歩! 本書には化け子さんによるスキンケアラインナップの選び方や方法についても紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。

美容へのモチベーションから上げてくれる一冊!

 紹介したいテクニックは他にも山ほどあるのですが、それ以上に本書をおススメしたい理由は、読むとモチベーションが上がるから! 化け子さんの相談者を否定せず、励ましながらアドバイスしてくれる優しい姿勢は「私でも頑張ればできるかも!」とやる気を与えてくれます。そしてあらいぴろよさんのイラストは解説部分がわかりやすい&変身後の姿もイメージしやすいので、メイクするときも完成図を予想しながら行うことができます。

P142-143

P142-143

 さらに冒頭にある「新・化け子語録」が素晴らしい! ここを読むだけでも、美容へのモチベーションが爆上がりです

P12-13

 マンガの補足ページには具体的なメイク道具や化粧品が商品名付きで載っているのもメイク難民には嬉しいところ。

P36-37

 化け子さんの高めなテンションとあらいさんの満載なイラストボケで読んでいるだけでも楽しい一冊。いつまでも自分らしく、なりたい自分になるために、メイク好きもメイク迷子さんもぜひ手に取ってみてください!

文=原智香

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