昔、友達に感じたくすぐったい友情がよみがえる

2011/9/18

ずっと、忘れない

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : _実業之日本社
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:折原みと 価格:315円

※最新の価格はストアでご確認ください。

コンプレックスのかたまりだった、中学3年のあずみ。そんなあずみが憧れていたのは代議士の父を持つ美人で成績優秀な粧子と、小さなころからミニバイクのレースに参戦し、学校の有名人となっていた大樹と岳士。
「あたしみたいなフツーな子は見てるだけでせいいっぱい…」

そんなふうに思っていたのに、ひょんなことから3人と仲良くなる。
でも、あずみがこれまで見ていたのは、3人の表面的な部分でしかなかった…。

個人的に、中学生のころに折原みとさんの小説をよく読んでいたことがあるからか、なんだか懐かしい気持ちになったこの作品。漫画は初めて読むのに、なんとなく、既視感。華やかな人たちと仲良くなり、絆が強くなることで「フツーな子」だったあずみも強く大きく成長していく、ある意味サクセスストーリー。

この作品の胸を突いてくるところは、弱い人の強い部分。強い人のもろい部分。
それは、表面的な付き合いをしているだけでは分からず、心を開いて、接するようになってこそ、ようやく分かることだったりする。

問題は、強い人のもろい部分が露呈されたときに、どう対応するか、ということ。その人のことが本当に好きなら、自ずとすべきことは分かってくるはず…。そして、相手に対する思いも確かめられる。

ピュアな友情物語って見る機会が減ってきた。というより、ピュアな友情の描き方が現代は変わってきたのかもしれない。だからこそ、この作品を読むことで、「ああ、そうだ、こういう気持ちってあったよね」と懐かしい気持ちにさせられたのかもしれない。

それにしても、少女漫画にはよくカリスマ的人気を誇るキャラクターって言うのが登場するけれど、漫画ほどでなくても、やっぱり学年に1人か2人はいるんだよなぁ、有名人。

中学、高校でみんなの注目を浴びていたあの人は今、どうしているのやら…とふと物思いにふけってみたり。これも少しばかりノスタルジックな雰囲気を感じさせる作品のせいかもしれません。

仲良くなったきっかけは「見てんじゃないわよ」というある意味いちゃもん…?

人気者にチヤホヤされる粧子。そんな粧子をねたんだりしないところがあずみの強いところ

でも、人気者と仲良くなったことで、あずみに対するやっかみも