よくも悪くも教科書の副読本です

教育・資格・語学

2013/4/8

NHKラジオ 英語で読む村上春樹 世界のなかの日本文学2013年4月号

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : NHK出版
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名: 価格:500円

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日本語の原文を読んだあと英訳を読む。単語などいちいち辞書を引かず、短時間に多読する―—これは英語のリーディング・スキルを上げるのに効果が高いと言われている勉強法。

NHKラジオで村上春樹の『象の消滅』を英語で読める講座が始まるということで、そのテキストが英文速読のトレーニングに役立つのではと楽しみに読み始めたのでしたが、冒頭のほんのわずかな部分しかこの号のテキストには収録されてなかったのがちょっと残念。ラジオ英語の教材なので当たり前と言えば当たり前ですね。

解説や注釈なしで英文が2ページ、原文が2ページ掲載され、その次のページはまったく同じ文章が学校英語の参考書のように一文一文細かく腑分けしてあるパターンで、その腑分けが割りと初歩的な内容なので、好きな作家のテキストで英語を勉強したい学生さんにはちょうどいいのかも。

しかし、ある程度の(TOEIC700越えるくらい?)英語力があって『The Elephant Vanishes』を読みたいのであれば、Kindleかなにかで英訳をダウンロードしたほうが良さそうです。このNHKのテキストで原文を全部読むには1年くらいかかりそう…。

あと、横書きのせいか画面に出てくる文字がすごく小さくて、拡大しようとするとフリースクロール表示が出てきてページをすらすら開けない仕組み。読みやすさについては、大幅に改善してもらいたいところ。タイトルこそ『英語で読む村上春樹』となっていますが、英語力がある人がこの本を買う意味はあまりなさそう…。むしろ「英語力をつけたい人のための村上春樹」って感じでしょうか。


英語と日本語の主語そのものの考え方の違いについての解説。英文ライティングのスキルアップには役立つだろう

腑分け。過去完了形や冠詞など、基本的な文法についての解説が主

文芸ファンにとって読書体験を得られそうな箇所は巻末の座談会のみ。この発言者は古川日出男