海外を飛び回る『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリの生活

公開日:2013/9/11

世界の果てでも漫画描き 1 キューバ編 (マーガレットコミックスDIGITAL)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 集英社
ジャンル:コミック 購入元:Kindleストア
著者名:ヤマザキマリ 価格:※ストアでご確認ください

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『テルマエ・ロマエ』という作品が、どのようにしてどういう人から生まれたのか。これを読んで腑に落ちた気がしました。子供の頃の夢は裸の大将おんな版(!?)で、14才でパリに一人旅に出ちゃうアクティブさ。このような世界を知る視野の広さが、あの作品を生んだんだなぁ~!

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【1/キューバ編】
ヤマザキマリさんの生い立ちがわかります。これだけでもかなり濃厚でくらくらしました。どうも旅好きになったきっかけはお母さんの影響があるようですが、それでもこの行動力は生まれ持ったものに違いありません。イタリアに留学中、自分の食べるものさえ苦労してるのにキューバまでボランティアに行ったり。その理由が、ハンサムの南京豆売りから豆を買うこと、だったり…(←妄想)。そんなキューバでの体験談は、ものすごく大変そうだけど羨ましいものでした。ホームステイ先の家族や人々が愛嬌があって、日本人とは違ったラフさや暖かさがあってイイのです!最後には涙と、衝撃の展開が待ってます…。
巻末にはデビュー作の『SPLENDOR!』も。絵画の修復士のお話。

【2/エジプト・シリア編】
イタリア人の旦那さん、ベッピーノとの出逢いなど。これもなかなか私の常識では考えられない展開です。なんと3秒で結婚を決めてます(そのときヤマザキさん側に恋心はあったのかどうか…)。その後挙式は、イスラム文化を学びたいベッピーノに付き合いエジプトで…。普通だったら駄々を捏ねそうなものですが、「ま、いいわ、もうどこでも」という懐のデカさ。さすがです。さらにエジプトに飽きちゃうベッピーノ。おい! ベッピーノ!! なんて思わずツッコんじゃいました☆ 生活の場を今度はシリアに移し3巻へと続きます。
巻末には『ダマスカス式携帯電話』。セリフのないアダルティーな作品。

【3/チベット編】
シリアで母親や義父母を交えての珍道中など。『テルマエ・ロマエ』の海外でのプロモーション裏話も集録。その後もチベットや台湾などに飛び立ちます。

しかしどこに行っても、体調不良や何かしらのトラブルがあるにも関わらず飛行機に乗ってしまうヤマザキさん。そしてそんな様子を見て、大変そうだな~と思っても、自分もどこかに行きたくなってしまいます。…何故なんでしょうね?


子供の頃なりたかったもの。筋金入りだ

キューバでのひととき。これだけでも泣けてくるのに…

さあ、なんなんでしょうね…?

ベッピーノさんがおもしろすぎます

飛行機体験が豊富なので、各国のCAさん比較なども