週末は台湾へ! B級料理が食欲をそそる美麗写真があなたに襲いかかる
更新日:2013/10/10
僕は食べるものにそれほどこだわらない。というかほとんど無頓着だ。というかやさぐれている。
行列に30分も40分も並んでまでうまいものを食べるなんていやだ。だいいちそれだけ突っ立ってる体力がない。普通に食べて「おいしいね」と言えればそれで十分である。
でも、味覚に関してはB級指向のところは存分にあるみたいだ。メンチカツにはドボドボに醤油をかける。塩鮭は極辛でないと食べない。卓袱うどんは京都「冨美屋」のパック品に限るし、弁当なら崎陽軒の「横濱チャーハン」だ。要するに誰でも簡単に食べられるおいしいものが好きなだけである。
ずいぶん前にホウ・シャオシェンという人の映画が好きでよく見ていたが、この人の映画では台湾のごく当たり前の人の食事がものすごくおいしそうに見えるのであった。台湾はうまかろう、それが長年の思いであった。
本書を見てこの感想は現実になった。台湾の屋台料理、つまりB級グルメを写真と文で100点紹介しているこの本を読んでいると、今にも写真に箸を伸ばしたくなるので困った。
「焼き系」「煮込み系」「揚げ物系」「蒸し物系」「甘み系」と五つに分かれて食欲を刺激してくる。僕はとくに「煮込み系」に強くのど元を揺さぶられ、「米麺入りスープ」「蛇スープ」「すっぽんスープ」とにかく能書きはいいから食わせろ、という気になった。
台湾に行けばいいのだろうが、僕は飛行機に乗れないので悩む。
楽しいのは、もうひとつ、写真の色が鮮やかなことだ。たぶん現物より華やかに移ってるんだろうと邪推しつつもページをめくる楽しみはいや増していく。
台湾に行ける人なら、今すぐにでも飛んでこれらの食材を口にしなければウソだろう。日本にだって食べ物屋さんはいくらもあるけれど、「はずれ」のお店のなんと多いことだろう。だから行列のできる店にがんばって並べば、必ずおいしいものが食べられるので、わさわさとひとつのお店に詰めかけるのだと思う。でも、中華料理ってどこでもそれなりにうまいじゃないですか。もしかしたら中国や台湾には美味な食べ物屋が目白押しなのかもしれない。そんな妄想にまた駆られながら、ぜひぜひこの本を片手に、というかこのタブレットを片手に屋台料理を食しに出かけていただきたい。
あっ、ひとつ不満だったのは、それぞれの料理に平均的価格が書いてあればいいのに、と思いました。
台湾B級グルメを楽しむヒントも紹介
スープ系がたまらない
もちろんスイーツも
マップもあるよ