日本に吸血鬼が現れたら丸太でとにかく頭をグチャグチャ潰すのだ!

公開日:2013/12/9

彼岸島(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:松本光司 価格:540円

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日本、過疎化した村、閉鎖空間、異形のモノたち、グロホラー…。ゾンビ的な存在の視界を盗み見しながら進行させる某人気和風ホラーゲームの設定と共通項が多く、期待して読んでみたところ、意外にも異形のモノたちが「吸血鬼」だったという。10年以上前に連載が始まって全33巻。完全に私の知識不足でしたが、この名作ホラーが今、テレビドラマとして絶賛放送中で、ファンを中心に彼岸島熱が再燃しているのです。

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まず、過疎化した村(彼岸島の中という逃げられない閉鎖空間!)という舞台が、人口減少の悩みを抱える日本において非常にリアリティを感じさせるのですが、木の柱、たたみ、土間などの湿気を含んだにおいまで漂わせる密な家屋内ほか背景の書き込みが、まさにそこで実際に悲劇が起きているように錯覚させます。恐怖を運んでくるのは恐るべき吸血鬼なのですが、西洋顔のそれではなく、あくまでも島民や、それに関係した人々がベースなので、日本の風景に妙に馴染んでおり、不気味さを倍増させています。

そして、吸血鬼をやっつけるのが丸太。十字架やニンニクではありません。ぶっとくて長い、そのままのド丸太なのです。これで吸血鬼の頭を何度も潰して、グチャグチャにして、再起不能にする。なんと斬新な日本的抹殺方法。
ちなみに、たまに思春期らしいちょいエロがあったりして、そういう意味でもドキッとさせられます。

累計560万部以上を売り上げている人気コミックのテレビドラマで主演を務めるのは、白石隼也・鈴木亮平の両フレッシュ俳優。戦慄の吸血鬼サバイバルホラーをドラマで、そして原作で追いかけるのは、まだ遅くない。

TVドラマ「彼岸島」公式サイト


リアルすぎる背景。これだけで、もう怖い

演出もたまらなく怖い

吸血鬼の頭を、こうやって何度も潰すのだ…

この丸太でなっ!!