142ページにしおりを挟め! やさしさと苦さを抱えた恋と成長の物語
更新日:2012/4/3
ソラニン (1)
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : 小学館 |
ジャンル:コミック | 購入元:eBookJapan |
著者名:浅野いにお | 価格:432円 |
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芽衣子と種田、そしてその音楽仲間たちの物語。 ちょっと幼な顔のやわらかいタッチ、ちりばめられた小さな笑い。きらきらしたセイシュン物語やのう、なんてのほほんと読んでいると思いがけない展開に平手打ちを食らう。
でも、この作品が素晴らしいのは、残酷な現実の先にあるもうひとつの物語に眼差しを注いでいるところ。
ヘビーな日常にへたれぎみのとき、 そっと取り出して読む。 一日の終わりに電車の中で。 あるいは仕事の合間の喫茶店で。 そのたびに芽衣子ちゃんの言葉に力をもらったり、 ビリーや加藤のやさしさにほろりときたり。
どんなに大切なものも、指の間からこぼれていくことってある。それが現実。でも、その空白を抱きしめながらも生きてく覚悟をすることが、オトナになるってことなんだなあ。 しみじみ。
ひとつ気をつけないといけないのは、不意打ちの涙。 笑って読んでいると、ふいに号泣ストーリーに巻き込まれるので気が抜けない。でも、電車のなかでiPhone片手に泣き女ってのはさすがにね。
ということで、私は2巻の142ページにしおりをつけてます。 もっとも大きな涙のツボはその数ページあとにある。 しおりが出てきたところで、うっかり涙してもいいように周囲を見回す、というわけ。
そんなにまでして読むか!って言われそうですが、 好きすぎて好きすぎて…。
主人公の芽衣子。社会人2年目って、大きく揺れる時期ですよね……
芽衣子の恋人、フリーターをしながらバンドを続ける種田
ストーリーを追うときは縦位置で
ちょっとしたコマに、小さな笑いが隠されている。横位置でひとコマずつ堪能したい
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