離婚した両親、東京での仕事に挫折した息子、結婚の間で揺れる娘。“深夜バス”が繋ぐ家族の再生物語【直木賞候補作】

小説・エッセイ

2014/7/10

 お盆や年末の帰省時に深夜バスを使うことがある。窮屈であったり、時間がかかったりと大人になるにつれて使う頻度は少なくなった。しかし、交通費を安く上げるために学生のころは毎回帰郷に使っていたし、今でも金欠の時には使う。小さな空間に同じ故郷の人々が一緒に乗り帰ると思うと、飛行機や新幹線とはまた違った魅力があるような気がす... 続きを読む