衝撃のタイトル! でも内容はそれ以上にアレがナニでコレもんです!

更新日:2011/9/8

自殺サークル

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 太田出版
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:古屋兎丸 価格:500円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさん、おはようございますコンニチハ今晩は。夏より冬が好きな中國卓郎です。
  
「日本の夏」と言えば怪談ですが、ナゼに我が国の“その手の”作品はジメっと湿った(イメージの)ものが多いんでしょうかね? なんと言いますか、背筋にジワっと汗がヒトスジ流れ、ゾワっと来る感じと申しましょうか…。それにしても「ザワ」とか「ジワ」とか「ゾクッ」とか、怖さを表現する時の「ザ行」の活躍ぶりは異常! しかしそこには目をつぶりまして「自殺サークル」の話をしようかと。
  
なんせコレ(一応は)レビュー(のつもり)ですから!

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実はこの作品には原作があります。園子温監督の同名映画がそうなのですが、漫画が映画化される事はよくありますけど、逆パターンって珍しいですよね。ちなみに本書の「あとがき」によれば、映画と漫画では冒頭以降、ストーリー展開が全く異なるそうです。
  
それにしても「自殺サークル」とはパンチのあるタイトルです。これ、もしも濁点が無かったら「視察サークル」になってた訳ですが「そもそも視察サークルって何よ?」と言われても、面白い答えがサッパリ浮かびません! なので気持ちを切り替え、本書のキーになりそうな単語をいくつか上げてみようと思います。
  
エンコー、ジショーヘキ、ネットケイジバン、キョウソ、ガゾウリュウシュツ等など。漢字表記のままでは破壊力があり過ぎるので、カタカナ表記で印象をボカしてみましたが…むしろ意味深になってしまい火に油を注いだ感がハンパないです。しかしそれならそれで結果オーライ!
  
物語は朝の新宿駅ホームから始まる。横一列に手をつなぐ数十名の女子中・高生。電車がホームへと迫る中、彼女達は声を合わせる。
  
「いっせーの、せっ」
  
そして散らばる彼女達の“残骸”と生き残った一人の少女…。冒頭から既にメーター振り切り気味に始まる本書ですが、絶望から始まりながらも更にその果てを求め、少女達は深く深く堕ちていくのです。
  
そんなダークな世界観を満喫する為に、ここは是非とも夏の夜にエアコンを消してジットリとした空気の中で読んで戴きたく思います。そして読後には熱めの風呂へザンブとつかり、アイスを食べて「生きている」充足感に浸るのが、爽快に快感で超オススメでございます!

コレはまだ序盤も序盤、7ページ目からコレですよ

この少女からはホラー漫画の王道的な怖さを感じます

ん?そう言えばルーズソックスって既に過去のモノ…だっけか?

各話サブタイ、このダークにヤバイ感じはある意味ステキ (C)古屋兎丸/太田出版