剥き出しにされた少年少女達の痛くも美しい心を描く――

2011/7/30

溺れるナイフ (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:ジョージ朝倉 価格:432円

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子どもは、大人が思っているほど“子ども”じゃない。…子どもだって、傷つき傷つけながらも、がむしゃらに生きているんだ。幼い頃の今、自分は何を考えて生きていただろうか…。

  
ふとそんなことを思い返す、ルナルーチェの葉菜とヒロでお送りいたします。

【葉菜】盗んだバイクで走り出したりはしてない葉菜です、皆さんこんにちはー!

  
【ヒロ】それ名曲ですよねー、って、いやいや、この「溺れるナイフ」は、そういう話じゃなくてですね、葉菜さん…。

  
【葉菜】おお、そうでした。ではあらすじ、と…。小学6年生の夏芽は、東京でモデルの仕事をしながら日々を過ごしていた。が、父親によって急に東京から遠く離れた田舎町に引っ越すことになる。モデルの仕事をやりながら刺激を求め続けていた夏芽は、その田舎町の雰囲気に自分が求めていたものから遠く離されたことを感じて落ち込んでいたが、ある時コウという名の少年に出会い、彼の存在に急速に惹かれていく…。

  
【ヒロ】小学生から中学生まで成長していく過程が描かれているんですけど、小学生の時点で、かなり大人びた考えを持っているんですよね。でも、子どもながらの荒削り感とかがひしひしと伝わってきます。

  
【葉菜】読んでいて、すごくグサグサと胸に刺さるんですよねー。夏芽が感じること、考えることがすごく剥き出しにされた状態で描かれてるから、こっちの心の柔らかい場所にぐっとくるんですよ。勝手なこと考えたり、でも不安でいっぱいだったり、純粋な気持ちもあったりで…。ただ可愛くてキレイなだけじゃない子どもの心が、ぎゅっと詰まってます。

  
【ヒロ】恋愛についても、ただ甘いだけじゃなく、ナイフのように尖った部分が結構あるんですよね。夏芽とコウの関係性を見ていると、すごく思います。2人だけの完璧な世界。でも、それはあまりにも脆く、はかないもので…。見ているこっちの胸が締め付けられます。

  
【葉菜】私としては、コウよりも大友との関係にぐっときますね。小学生の頃は生意気なガキって感じだった大友が、中学になってすっごくイイ男子になってるんですよ。あの明るくておおらかで器のでかいところ…。ぼろぼろの夏芽を受け止めて背中を押してくれるところに、キュンときます!!

  
【ヒロ】これから先、夏芽は、コウは、そして大友はどうなっていくんでしょう!? 今からドキドキです!

  
【葉菜】幼い頃に感じた胸の痛みが、また蘇ります。ナイフのように斬りつけられる感覚を取り戻すことも、時にはいいんじゃないでしょうか?

夏芽が引っ越して来た場所、「ひねもす屋」

暗い海にのまれそうになる夏芽

闇の中に現れたのは、キラキラと光る少年だった

不穏な言葉。その意味は――? (C)ジョージ朝倉/講談社