インタヴューだけでなく、映像も写真もふんだんにあるファンにはたまらない1冊

更新日:2012/2/1

イチロー・インタヴューズ

ハード : iPhone 発売元 : Hakuhodo DY media partners Inc.
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:1,500円

※最新の価格はストアでご確認ください。

ナマのイチローは2回見たことがあります。
1回目は古い話で恐縮ですが、オリックス時代で、そのときはイチローの父、チチローに対するインタビューの仕事でした。当時、チチローは、敵サイドである3塁側(そのほうが左打者であるイチローがよく見える)に年間のシートを買って毎回観戦にきており、その席でイチローの成長物語をお話を伺いました。いまでもチチローのサインをもっています!?

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あと1回は以前、米国アリゾナ・フェニックスのスプリングキャンプで大リーガー・イチローを見る機会がありました。地元ダイヤモンドバックス戦のバックヤードのスタートメンバーボードに手書きでichiroとかかれていたのが印象的でした。大リーガーイチローにはとても興奮しました。オープン戦の狭い球場なので、自分とフィールドにいる打者の距離が近いんですよね。3回打席に立ったら、ベテランらしく交代して帰っていきましたが、大リーグの雰囲気のなかで、とてもとてもカッコよかったですね。

本編ではWBC(ワールドベースボールクラッシック)の密着ドキュメントも。予選で韓国に敗れ、崖っぷちから世界一を王監督のもと勝ち取ったことに対するインタビューは、イチローの日本に対する想い、野球に対する想いが伝わってきます。最後の打席について「おいしいところをいただきました」とイチローはインタビューに答えていますが、本書ではあの打席が「僕の野球人生、将来も過去も含めて、あれがすべてを打ち消してしまう可能性のあった打席であったことを監督はわかっていた。あれをおいしいところだと思っているのは、恐怖と戦ったことのない人でしょう」と語っていて、その心境を吐露しています。

この本は、電子書籍の新しい形で、本編のほかに、イチローの名場面を撮ったビデオ、イチローの写真、主な球場の写真など、従来の本の概念を超えたコンテンツが入っていて、多様な楽しみ方ができます。イチローファンのみならず、お薦めです。


一つの章の表紙ですが、それを読むと「○章読破」とクレジットがでてきてスタンプカードが埋まります。それぞれの章の表紙の写真がすばらしい

日頃インタヴューでは無口で、記者泣かせのイチローにこれだけ語らせるインタビュアーの腕がすごい!

イチローの映像、写真、球場の写真など、豊富なコンテンツを楽しめます

めずらしくイチローが走塁でアウトになったあと、引き上げる映像のワンシーン!

全米の主要球場の解説とキレイな写真がついています