娘をも捨て駒にする、冷血な戦国大名・宇喜多直家が抱える悲哀 【直木賞ノミネート作】

小説・エッセイ

2015/2/19

 自分の世界の法律となるのは、普通ならば、第一に自身の矜持だろう。だが、矜持は人を強くすれば、弱くもする。そればかりに固執しないところに、本当の強さがあるかもしれない。いざとなれば、善にも悪にもなる。そんな戦国武将の論理を描いた作品がある。  木下昌輝著『宇喜多の捨て嫁』は、「オール讀物新人賞」を受賞し、第152回直... 続きを読む