江戸のおおらかな風景の中に、重層的な人間ドラマが力強く展開する

グループ・ゼロ

2012/1/19

太宰治と同じく「女語り」が得意なこの作家にしては、めずらしくも8割方を男の視線で描いた悠揚たる時代コミックです。 時は江戸。登場するのはまずかの名高き天才浮世絵師・葛飾北斎。その娘にして北斎の重要な助手でもあったお栄。彼女の画号を応為といったのは、いつも北斎から「オーイ」と呼ばれていたからである。 もうひとり、狩野派... 続きを読む