映画化された「ヒミズ」の次回作はリア充…なのか? コレ!?

コミック

2012/2/3

シガテラ (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:古谷実 価格:540円

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みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。高校は男子校でした灰色でした(グレーゾーンって意味ではなく!)中國卓郎です。

先日、古谷実さん原作の「ヒミズ」が園子温監督により映画化され話題になっておりますが、本書はその次回作にあたる作品でございます。「ヒミズ」が作者の分岐点的な意味合いを持つ作品だったとするならば「シガテラ」は連結点…とでも言いましょうか?

ギャグ漫画と人生哲学漫画と言う水と油なジャンルを繊細にして大胆に、仔細にして大雑把に、とにかく素晴らしく見事に融合させた傑作に仕上がっとります!

主人公の荻野は美人の彼女と単車の免許をモッテイル。そして単車を買うためにバイトに励んでいるというとても平凡な、しかし一見すると「リア充」な高校二年生である。普段は内向的だが、物事を突き詰めて考えると思考が暴走してしまう彼と、彼に何故かゾッコン(あ、死語かも)な彼女とのラブコメ…って、これも死語かもなぁ。いやそれはともかく、そんなポップでスウィーツなモノを鬼才で奇才な作者が描く訳ないのです。

そうだ! それでこそ古谷さんだぜ! 取りあえずリア充は爆発しろ!!

と、思わない事もないですよ人間ですもの…ってな人間らしいリアル(現実)だからこそのイジメ、呪いノート、猟奇、エログロ、サブカルといった苦味とパンチのあるスパイスが盛り沢山に注ぎ込まれとります! ドロドロとした自分の中の暗黒面と対峙した時、果たして人間はどんな行動に出るのか? 「ヒミズ」と「シガテラ」では見事に異なる「答え」に到達するのです。映画版「ヒミズ」きっかけで原作に興味を持たれた方には、是非ともこの「シガテラ」も読んで、その対比を堪能していただきたいです。

これこれ! この感じ。古谷ワールドは今作でも健在です!

充実って言葉を意識した瞬間、人は充実から遠ざかるのかもなぁ

「稲中」初期と同一人物が描いたとは思えぬ美しさです(笑)

暴走モード突入。良いと思います! (C)古谷実/講談社