「出産VS股間キック」痛いのはどっち!? 「写真うつりと実物」がちがうワケ…日常の疑問を解決! 実生活にも役立つ37の知識

科学

2017/10/22

『いきなりサイエンス 日常のその疑問、科学が「すぐに」解決します』(ミッチェル・モフィット&グレッグ・ブラウン:著、 西山志緒:訳/文響社)

 科学とかサイエンスって、その言葉を聞いただけで、思わず後ずさりしちゃわないだろうか? 画像でわかりやすく伝えてくれるならまだしも、活字で読むとなったらなおさらのこと。

 そんな、科学にまったく興味のない人、苦手と感じている食わず嫌いの人たちもきっと引き込まれるに違いないのが、『いきなりサイエンス 日常のその疑問、科学が「すぐに」解決します』(ミッチェル・モフィット&グレッグ・ブラウン:著、 西山志緒:訳/文響社)だ。

 本書は身近な疑問の数々を取り上げ、その現象が起こる理由、存在意義や防止法などを科学的に解明しつつ、誰にでもわかりやすいように紹介している。少しだけだが紹介しよう。

■「え、こんな顔?」写真うつりと実物がちがうワケ

 写真にうつっている自分。いつも見ている鏡の中の顔と違ってイケてないのはなぜ?

 多くの人は、鏡にうつった自分の方が好きだという。その大きな要因は「単純接触効果」。対象がなんであれ、ヒトは目にする回数が多いものを好む傾向なのだそう。鏡にうつる姿はすべてが左右反転しているので、第三者が見ているイメージは写真にうつる自分の方なのだ。

■おならの音とにおいは反比例。すかしっぺほどくさい理由

 恋人の前、電車の中などで、ばれないようにすかしっぺをしてみたら、普通のおならよりもずっとくさい気がする。これってなぜ?

 本来、おならで出るガスの成分は窒素、水素、二酸化炭素がほとんど。大きな音とともに出るおならは、空気の飲みこみすぎで出ていることが多いため、無臭の可能性が高い。一方、おならの音が小さくなるほど、腸内の発酵によるものが多く、くさくなる確率が高いという。硫黄成分を多く含む卵や肉などを食べると、強烈な悪臭を放つガスが発生しやすくなる。

■落とした食べものの「5秒ルール」は有効か?

 床に落としてしまった食べもの。5秒以内なら食べても平気なのでは?

 素早く拾えば食べ物が細菌に汚染されないという前提のこの「5秒ルール」って本当にアリなのだろうか。さまざまな実験の結果、放置された時間の長さというよりも、落とした場所にいる細菌の種類や食べものの種類、床材の種類すべてに左右された。生存率の長い菌に汚染されたソーセージを異なる床材に落下させた実験では、タイルは5秒で菌の約90%が染み込み、絨毯には細菌が移りにくかったという結果に。また、水分量の多い食べ物の方が汚染されやすかった。その一方で、違う建物では場所を変え、時間をかけても全く汚染されなかった。つまりはこの「5秒ルール」が有効かは、いろいろな要素が関わるということ。

 本書では他にも、「出産VS股間キック、痛いのはどっち!?」、「性的絶頂感(オルガズム)。男と女、より気持ちいいのはどちらか?」、「テレビを観ると寿命が縮む!?」、「ひどい2日酔いをすっきり治す方法」、「口臭を科学的に予防する」などなど、実にさまざまな知識が得られる。日常の疑問は案外、世界共通というのも面白い。

 聞きなれない用語も登場するが、疑問自体が身近なことばかりで、解説にクドさはなくコンパクト。サクッと読めて、人に共有したくなる。吹き出してしまう箇所もあるので、外で読むときはご注意を…。

文=三井結木