一見、派手な褐色ギャルの「ギャップ」に撃ち抜かれる読者が続出! 家庭科教師とJKのイチャイチャに胸キュン必至『ギャルごはん』

マンガ

更新日:2017/11/20

『ギャルごはん』(太陽まりい/白泉社)

 ギャップ。これはマンガのキャラクターを魅力的にする重要な要素のひとつだ。その振り幅が大きければ大きいほど、読者は夢中になっていく。最近、そんな登場人物のギャップが話題になっている作品がある。それが『ギャルごはん』(太陽まりい/白泉社)だ。

 本作は6月29日(木)に第1巻が発売されるや否や、瞬く間に反響を呼び、1カ月で2度の重版がかかった。その部数は初版の3倍にものぼったという。そして10月27日(金)には待望の第2巻が発売に。ファンが急増しているマンガなのだ!

 では、いったいどんなギャップに読者はやられてしまっているのか。それは主人公である岡崎みく(おかざき・みく)のかわいさだろう。

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 タイトルにもある通り、彼女は生粋のギャル。日サロで焼いていると思われる褐色の肌に、胸の谷間が見えるほどはだけたシャツ、もちろんスカートはパンツが見えるギリギリのライン。テストの点数は赤点ばかり、けれどそんなことどこ吹く風でケロッとしている。本作は、そんなみくと家庭科教師・矢部真司(やべ・しんじ)が、ふたりだけの「料理研究部」を立ち上げ、毎回さまざまな料理を作っていくというグルメマンガだ。

 みくのギャップが発揮されるのは、この矢部とのやりとり。はじめて作ったクッキーの出来を褒められれば、満面の笑みを見せる。口元についたクリームを拭われれば、頬を赤らめる。疲れている矢部を気づかい、手を傷だらけにしながらもポトフを煮込む。もう、その言動のすべてがかわいすぎて仕方ないのだ!

 矢部も「ギャルは問題児」「ギャルってビッチ」とたびたび漏らす通り、彼女たちはどうしても派手で破天荒に見られがち。だからこそ、時折見せるピュアな表情や仕草に、読者は撃ち抜かれてしまうのだろう。その破壊力はとにかく抜群だ。しかも、どうやらみくは矢部のことが好きなよう。こりゃうらやましい。

 第2巻では夏休みに突入したふたりの様子が描かれているが、もちろん、みくの猛アピールはとどまることを知らない。海の家での水着アピールに、矢部の家での課外授業……。みくに翻弄されつつも、矢部はまんざらではなさそう。ふたりの(教師とJKという立場をわきまえた)イチャイチャぶりはますます白熱していく。

 ところが、そんなふたりの活動にストップをかけるのが、ラストエピソードで登場した生徒会役員の少女の存在。どうやら料理研究部がきちんと活動しているのか「監視」をするとのことで、みくは内心穏やかではない。異分子が混入されることで、物語はさらに面白く転がっていくこと間違いないだろう。思い切りギャップ萌えを堪能したい人は、要チェックのマンガだ!

文=五十嵐 大