秋冬のコーディネートの悩みを解決! おしゃれに、かつ、暖かく着こなすヒント

暮らし

公開日:2017/11/3

『毎朝、服に迷わない 秋/冬 暖かいのにおしゃれになれる』(山本あきこ/ダイヤモンド社)

 秋・冬は、暖かなニットやツイード素材を使ったかわいい服が着られる季節です。しかし、寒さが増すにつれて、「暖かい」服を優先的に選ぶようになり、いつの間にか同じような暗い色の服を毎日着ている、着膨れして「おしゃれ」とは程遠いコーディネートになっている、という経験をしたことはありませんか。『毎朝、服に迷わない 秋/冬 暖かいのにおしゃれになれる』(山本あきこ/ダイヤモンド社)では、秋・冬でもおしゃれに、かつ、暖かく服を着こなすヒントとコーディネート例が豊富に紹介されています。

■高価なブランドの服ばかりが「おしゃれな服」ではない

「おしゃれな服」といえば、高価で有名なブランドの服だと思っている方は少なくありません。確かに、高価な服は、デザインが洗練されていて生地の質も良く、さらに縫製もしっかりしているため、長く着ることができます。しかし、年月が経てば、洗練されたデザインであっても流行遅れになってしまうのです。さらに、どんな服でも必ず生地は傷んでしまいます。また、最近ではプチプラで買えるファストファッションブランドでも、生地や縫製がしっかりした服を手に入れることが可能です。

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 著者である山本あきこさんによれば、「おしゃれ」に必要なのは高価な服ではなく、シンプルな普通の形の服であるとしています。本書の中で登場するアイテムには、高価なブランドの服もありますが、ほとんどは買い求めやすい値段の服ばかりです。それも、誰でも1着は必ず持っているであろうベーシックなアイテムばかりなので、本書を手にしたらすぐに「おしゃれ」なコーディネートを始めることができます。さらに、ベーシックな服は、流行に関係なくいつでも着ることが可能です。だから、本書で紹介されているスタイルは、一時の流行に左右されにくく、着る人を選びません。

■寒さは重ね着、防寒インナーで克服する

 本書では秋・冬のコーディネートが121例紹介されています。どのコーディネートもシャープでスッキリしており、重ね着をしているはずなのに着膨れした野暮ったい印象を与えません。だからといって、寒々しそうなコーディネートではなく、スタイリッシュなのです。このようなコーディネートにするコツは、「薄いものを重ねる」(本書183ページ)ことなのだそうです。本書では、防寒インナー、シャツやジャケット、ニットなどのトップスでの重ね着による防寒テクニックだけではなく、パンツスタイルやスカートでの重ね着のコツも紹介されています。また、カジュアルファッションのアイテムとしてスニーカーが紹介されていますが、山本さんによれば、スニーカーにストッキングを合わせることは違和感が出てしまうため、厳禁なのだそうです。

■まずはお手本のコーディネートを真似ることから

 本書では、コーディネート例だけではなく、使用されているアイテムのブランド名が紹介されています。そのため、服を買う際、具体的にどのようなアイテムを購入すればよいのかが一目瞭然です。さらに、着こなし方の説明もあるので、本書で紹介されているコーディネート以外でアイテムを使いまわすこともできます。したがって、おしゃれが苦手な人でも、気に入ったスタイルからすぐに真似できるだけではなく、着こなしのコツを習得していくことができるのです。著者の山本さんも、真似をしているうちにコーディネートが上達することから、服に迷ったらまずは本書のスタイルを真似ることをすすめています。

 雑誌で紹介されている流行のファッションも良いですが、本書をお手本に、ベーシックアイテムを使ったコーディネートでセンスを磨いてみませんか。

文=あきさん書きます