自分に自信が持てない…そんな人は「1日1ほめ」自分をほめてみよう!

暮らし

更新日:2017/11/10

『1日1ほめで幸運を引き寄せる 自分をほめる習慣』(すばる舎)

 自分のことを「何もできない」と決めつけてはいないだろうか。そんな決めつけがあなたの行く手を阻んでいるのかもしれない。たまには、自分で自分を褒めてあげてはどうだろう。大事なのはポジティブシンキング。いつも精一杯頑張っている自分のことを認めてあげると、不思議と、目の前が明るくなるはずだ。

 ハーバード大学でのセミナーなど年間200回以上講演でのべ100万人以上に「自分をほめること(=自分ほめ)」の効果を伝えてきた一般財団法人 ほめ育財団 代表理事 原邦雄氏。原氏の著書『1日1ほめで幸運を引き寄せる 自分をほめる習慣』(すばる舎)は、うまくいかない人生を好転させるためのメソッドが詰まった一冊だ。「自分ほめ」は意外と簡単。原氏はこの本の中でその「自分ほめ」を習慣化する方法とその効果を紹介している。

■9割の人には、「ほめ」が足りていない

 あらためて考えてみると、普段、あなたはどのくらい周囲の人たちからほめられているだろうか。いくら頑張っても周りはなかなかほめてくれないという事実に気づくのではないか。あなたを一番支えるのはあなた自身。あなたのなかの「もうひとりの自分」だけが、真にあなたに共感し、あなたを支え、勇気付けることができる。

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■あなたの最強の味方は、「潜在意識くん」

 人の行動は、意識される部分だけによって支配されているわけではない。知らないうちに、潜在意識によって左右されることもしばしばだ。そのため、あなたがマイナスな情報ばかりを体に植え付けると、自然と悪い影響がおこる。行動しようというあなたに向かって潜在意識が「どうせうまくいかないよ」とささやくなど日常茶飯事。この「潜在意識」に前向きな情報を入れることが、人生を好転させるためのポイントなのだ。仕事やプライベートでの自分自身の行動を具体的にほめてやれば、潜在意識はどんどん自分に自信を持てるようになる。それも、うまくいく時はもちろんのこと、うまくいかない時ほど、いたわってあげることが肝要だ。

■「成長グラフ」&「自分ほめメモ」で「ほめポイント」を見つけよう

 自分のいいところ、頑張っていること、乗り越えられたと思うことを毎日褒めてあげよう。とはいえ、いきなり「自分をほめろ」と言われても、ほめるポイントがわからない人も多いに違いない。そういう場合は、これまでの自分がどんなものだったかを振り返る「成長グラフ」を作ってみよう。横軸を年齢、縦軸を成長度として、現在までの自分をグラフにする。この際、スタート地点を0、現在を100にするのがルール。年齢によって上下するグラフを見ながら、苦労したことやその時支えてくれた人や印象に残っている出来事などをピックアップしていく。それらはすべてあなたの「宝物」だ。自分が今までどれだけ頑張ってきたかをもととして、自分をたたえよう。

 また、普段は「自分の頭のなか」を毎日徹底的にノートに書き出すと良いという(=「自分ほめメモ」)。日々の自分の考えが可視化できるから、自分の成長が見えてくるため、自分をほめやすくなる。

 慎み深く生きることは悪いことではないが、それで自分自身に自信が持てなくなってしまうなど元も子もない。毎日こんなにも頑張っているあなたなのだから、自分をほめてあげてもいいのではないか。この本は、自分への自信を取り戻すための一冊。前向きに明るい明日を送るために、ぜひとも手にとってほしい本だ。

文=アサトーミナミ